ムクドリ(スズメ目ムクドリ科)椋鳥
Spodiopsar(スポディオプサール ムクドリ属-ラテン語でムクドリ spodiacus灰色のpastor羊飼い)
cineraceus(キネラケウス 灰色の)
White-cheeked(白い頬の) Starling(ムクドリ類) L24cm
モンゴル東部・ロシア極東東部・中国北部及び北東部・サハリン・千島南部で繁殖し、中国南部・台湾で越冬する。
日本では、留鳥または漂鳥として九州以北で繁殖し、冬季北海道では少なくなる(近年道央や道南で越冬するものが増えている)。樹洞や人家の隙間などに巣をつくる。沖縄では冬鳥。村落付近や市街地に多く、芝生・耕地などを歩いて昆虫などをとり、樹上で木の実なども食べる。夏から春には群れをつくり、電線、大木、鉄塔などに並んでとまる。ねぐらでは何万羽と言う大群となる。
【声】地鳴きを組み合わせて「ピィーキュ、ピキキキキ、ピキキキキ」などと囀る。地鳴きは「キュルキュル」「リャーリャー」。警戒声は「ギャー」。
【名の由来】群れ生活をする習慣から“群来鳥”転じて“ムクドリ”。ムクの実を好んで食べることに由来するとも。
○安土桃山時代に「ムクドリ」の名で知られていた。異名;「ムク」「ムクワリ」
◇馬見丘陵公園では、留鳥として周年棲息し繁殖している。特にヒナが巣立つ頃には芝地などで多くの群れを観察する。
 |
2008/12/26 馬見 手前♂ 後方♀ |
雌雄ほぼ同色。
♂成鳥;頭部が黒く、額から前頭や顔、喉に白色部があるが、個体によってその程度に差がある。背、肩羽、翼、尾などは黒褐色で、腰や下腹から下尾筒、尾先などは白っぽい。嘴は黄橙色で、基部にはやや青味がある。足も黄橙色。
♀成鳥;全体に♂より淡色で、頭部の白斑は小さめ。
幼鳥;♀成鳥に似るが、全体に淡褐色で、嘴の色も淡い。
飛翔時;腰と尾の白色部が目立つ。 |
|
 |
 |
2007/06/13 馬見 親に餌をねだる幼鳥 |
2006/06/27 馬見 幼鳥 |