ムギマキ(スズメ目ヒタキ科)麦蒔
Ficedula(フィケドゥーラ キビタキ属-ラテン語でムシクイ類)
mugimaki(ムギマキ 日本語でムギマキ)

Mugimaki(日本名のムギマキ) Flycatcher(ヒタキ類-飛ぶ虫を捕らえるもの)     L13cm

アルタイ北東部・バイカル湖沿岸・オホーツク海沿岸・サハリン・アムール・中国北東部で繁殖し、冬季は中国南部・タイ南部・インドシナ・マレー半島・スマトラ・ジャワ西部・ボルネオ北部・フィリピンに渡る。
日本では、旅鳥として全国を渡りの時期に通過するが数は少ない。平地から山地の林に生息する。
【声】日本で囀りは殆ど聞かれないが「ピフィ、ピフィ、ピチュリ、ピチュリ・・・・・」とグゼリを聞くことがある(ホオジロの囀りに似たところがある)。地鳴は「ヒッ、ヒッ」。

【名の由来】旅鳥として春秋に日本を通過するが、秋麦蒔の頃に見られることから名付けられたか。
○江戸時代中期から「コツバメ」の名で知られている。明治時代の鳥類目録には「コツバメ」と記したもの、「コツバメ」「ムギマキ」が併記したものがあったが、大正時代に「ムギマキ」に統一された。


◇馬見丘陵公園では、2013/10に観察する。

2006/10/20  大阪  ♂   目の上後方の白斑は殆どない個体もある
♂成鳥;顔、頭部から背、尾までの上面と翼が黒く、眼の後方に白い小さな眉斑がある。喉から上腹にかけては橙色で、その体下面は白色。大・中雨覆の内側は白色で、白斑状に見える。三列風切外弁と外側尾羽基部も白い。
♀成鳥;顔、頭部から背、尾までの上面と翼はややオリーブ色味を帯びた褐色。喉から胸にかけては淡橙色で、腹から下尾筒は白っぽい。眉斑と外側尾羽基部の白色部はない。
♂♀とも;嘴は黒色。足は黒褐色。
♂第1回冬羽;♀成鳥に似るが、頭部や上面に灰色味を帯びる。白い眉斑は明瞭なものや、無いものもいる。
2006/10/17  大阪  ♀ 2009/10/29  奈良  幼羽