モズ(スズメ目モズ科)鵙・百舌鳥
Lanius（ラニウス　モズ属-ラテン語でズタズタに引き裂く）
bucephalus（ブケパルス　牛の頭）
Bull-headed（雄牛のような頭の） Shrike（モズ類）　　　　　L２０�p

サハリン・ウスリー・中国北東部・朝鮮半島・中国甘粛省で繁殖し、北方のものは冬季南方へ移動する。
日本では、留鳥または漂鳥として全国に分布するが、山地や北部日本のものは秋に暖地へ移動する。巣は低木や笹薮につくる。南西諸島では南・北大東島を除き冬鳥または旅鳥。秋から早春には低地の村落付近の林、低木のある川原や農耕地、公園などに単独で棲む。木の上にとまり、昆虫やカエルを捕食するほか、捕えた獲物を枝などに刺す（モズのはやにえ）。
【声】「キィーキィキィキィ」「キュンキュン」と鳴く（秋には枯れ枝や電線の上で高鳴きをし、♂♀若鳥ともに縄張りを確保する）。♂は春と秋に他の鳥の囀りを真似た鳴き声を入れグゼる。

【名の由来】奈良時代から“モズ”の名で知られており、他の鳥の鳴き真似をするので“百舌（モモシタ）”といい、“モス⇒モズ”と転じた。
○奈良時代から「モズ」の名で知られている。異名；「ササラヲトトリ」「ムズ」

◇馬見丘陵公園では、留鳥として周年棲息し繁殖している。真夏の一時期、換羽のため近くの林などに移動するのか公園ではあまり見られなくなる

2011/03/17　　　　馬見　　　　　番の♀♂２羽が同じエリアで餌を採っていた
♂成鳥；頭部から後頸が茶褐色で、過眼線は黒い。背と肩羽から上尾筒は灰色。翼は黒褐色で、雨覆や次列･三列風切にはバフ色の羽縁があり、初列風切には白斑がある。眉斑と喉、頬は淡色。胸からの体下面は淡いバフ色で、側胸から脇は淡橙色。尾は長くて黒褐色。 ♀成鳥；過眼線や背、肩羽は褐色味を帯び、♂より全体に褐色味が強い。体下面は淡褐色で、褐色の細かい波状横斑がある。初列風切に白斑はない。 ♂♀とも；夏には羽毛の磨耗のため全体に灰色味が強くなる。 幼鳥；♀成鳥に似るが、頭部から背、肩羽に褐色の鱗状斑がある。嘴の大部分は肉色。
2010/03/12　　奈良　　♂♀�	2004/05/30　奈良　　幼鳥♂
翼を震わせて餌をねだる♀に求愛給餌を行う♂	換羽期のこの頃は馬見公園でも姿はほとんど見かけない 危険を避け林の奥などでひっそりと暮らしているのだろう
2008/06/18　　♂	2012/09/26　　馬見　　♂　　キィーキィキィキィと高鳴く
夏は♂♀共に羽毛が磨耗し全体に灰色味が強くなる	♂♀ともに秋期には樹の頂きで高鳴きし縄張りを宣言する