メダイチドリ(チドリ目チドリ科)目大千鳥
Charadriusカラドゥリウス チドリ属-ギリシャ語で渓谷に営巣するチドリの一種)
mongolus(モンゴルス モンゴルに属する)

Mongolian(モンゴルの) Plover(チドリ類)     L19.5cm

パミール・チベット・カムチャッカ・チュコト半島で繁殖し、アフリカ東部・インド・東南アジア・オーストラリア・ニュージーランドで越冬する。
日本では、旅鳥として全国の干潟、海岸の砂浜、河口、河川などに渡来する。関東以西では少数が越冬するが、南西諸島以南では越冬数が多い。
日本へは主に亜種メダイチドリが渡来する他、亜種モウコメダイチドリが稀に渡来するが、両亜種の識別は困難。
【声】「クリリ」「プリリ」などと鳴く。

【名の由来】目の大きな千鳥なので“目大千鳥(メダイチドリ)”。
○奈良時代から小型のチドリ類を区別せずまた小型のシギ類も含め「チドリ」と呼んでいた。江戸時代前期から区分して「メダイシギ」、中期から「メダイチドリ」として知られる。異名;「メダイ」「キビシギ」「カハラスズメ」

2008/05/09  大阪  夏羽  手前♀ 向こう♂
雌雄ほぼ同色。
夏羽;前頭から眉斑、側頸、胸にかけての橙赤褐色が目を引く。額は白く、前頭からつながった過眼線は黒色。頭上と背からの上面は褐色で、腹からの体下面は白い。嘴は黒く、足は黒褐色。メスは♂に比し全体に淡色になる。
冬羽;夏羽の黒色と橙赤褐色部が淡褐色になる。
飛翔時;白い翼帯があり、伸ばした足は尾とほぼ同じ長さ。
幼鳥;成鳥冬羽に似るが、眉斑や胸部は淡色味を帯び、全体に淡色の羽縁がある。足は黄緑色。
2010/08/19  大阪 夏羽→冬羽 2004/09/26  大阪  冬羽