マキノセンニュウ(スズメ目センニュウ科)牧野仙入
Locustella(ロクステッラ センニュウ属-ラテン語で小さなバッタ-鳴声から)
lanceolata(ランケオラータ 槍先型(の斑点)をもった)

Lanceolated(槍先状の斑点をもった) Warbler(囀る鳥)      L12cm
レッドリスト 準絶滅危惧

西シベリア低地からオホーツク沿岸・カムチャッカ・ウスリー・サハリン・中国東北部で繁殖し、パキスタン・ビルマ・インドシナ・マレー半島・スマトラ・ボルネオ・フィリピンで越冬する。
日本では、主に夏鳥として北海道北部や東部の平地の草原、潅木のある湿地、牧草地などに渡来し、繁殖する。草薮の中を歩き回っていて、人が近づくと足元から飛び立ち、短距離を飛んで草中に入る。本州以南では旅鳥として出現するが記録は少ない。
【声】 チュッ、チュッ。  
【囀り】朝夕や夜間、少し高い草の茎やフキの葉の上で「チリリリリ・・・・・・・・」と方向性のない音質の声で虫のように鳴く。

○江戸時代中期にセンニュウ類として「センニウ」の名が記されていて、「センユウトリ」「センカ」の異名が知られている。
【名の由来】“センニュウ”は「仙遊鳥センユウドリ」から変化したものであろうが、鳥名の由来は不明。

2008/06/23  北海道         繁殖地で 「チリリリリ・・・・・・・・」と虫のような声で囀る
センニュウ類では最小。雌雄同色。
成鳥;
頭部から背、肩羽、腰にかけてが淡い茶褐色で、黒褐色の縦斑が目立つ。三列風切や大雨覆は軸斑が黒褐色で、羽縁はバフ色。眉斑は細くて黄白色。喉からの体下面は汚白色で、胸から脇には黒褐色の細かい縦斑がある。脇から下尾筒は淡いバフ色で、下尾筒には黒褐色斑がある。尾は短く、上面より暗い淡褐色。嘴は黒く、下嘴基部と足は肉色。
幼鳥;成鳥に似るが、上面の色が暗色で、喉からの体下面は黄褐色。
 2008/06/23  北海道  成鳥♂ 2007/10/19  大阪  幼鳥
渡り途中に珍しく都市公園に立ち寄る