クロツラヘラサギ(ペリカン目トキ科) 黒面箆鷺
Platalea(プラタレア ヘラサギ属-ラテン語でヘラサギ-platys幅広い)
minor(ミノール より小さい)

Black-faced(黒い顔の) Spoonbill(ヘラサギ類-スプーン状の嘴)     L73.5cm
レッドリスト 絶滅危惧種TB類

朝鮮半島の西海岸と中国の一部で繁殖し、台湾・ベトナム・中国・香港・韓国で越冬。
日本では、数少ない冬鳥または旅鳥として九州を中心に渡来し、少数が越冬する。干潟、水田、湿地、河川、湖沼などに生息する。毎年各地からの記録があり、単独か2羽のことが多い。嘴をかみ合わせながら首を左右に振り、泥の中の小動物を捕食する。首と足を伸ばして飛ぶ。羽ばたきは浅く早い。
【声】「ウブー」と鳴く。

【名の由来】顔が黒いヘラサギの意。“ヘラサギ”は長くヘラ状の嘴のサギのような鳥の意。

2010/03/26   与那国島  夏羽
ヘラサギとよく似ている。雌雄同色。
成鳥;全身が白く、嘴と足が黒い。嘴は長くて先端がへら状をしている。顔の皮膚の裸出部は広く、嘴から額、眼先が一様に黒く、眼先に黄色い小斑が出る個体もいる。
夏羽;後頭に黄金色の冠羽が現われ、喉や胸も黄金色を帯びる。嘴の上面に白い横斑模様が出る。虹彩は赤い。
冬羽;冠羽や胸の黄色味は消える。
幼羽・若鳥;風切の先端と外側初列風切は黒く、飛翔時によく判る。嘴は全体が淡い肉色になる。
2010/03/29   沖縄   左;冬羽  右;若鳥 2014/10/14   石垣島  18羽の群れが餌を採る   
2014/10/12   石垣島  40+の群れが西へ飛ぶ