クマゲラ(キツツキ目キツツキ科)熊啄木鳥
Dryocopus(ドゥリョコプス クマゲラ属-ギリシャ語でキツツキ dryoカシノキ-koposあくせく働く)
martius(マルティウス ローマ軍神Mars)
Black(黒い) Woodpecker(キツツキ類-木を突くものの意) L45.5cm
レッドリスト 絶滅危惧II類
国の天然記念物
ヨーロッパからオホーツク海沿岸・カムチャッカ・ロシア沿海地方・サハリン・朝鮮半島北部・モンゴル北部・中国南西部および東部・イラン北部に分布する。
日本では、主に北海道の広大な原生林に留鳥としてすむほか、東北北部(青森・秋田・岩手の一部)に分布する。北海道ではおもにトドマツやミズナラなどの混交林に、本州ではブナ林に生息する。巣穴は大木に自分で掘る。木の幹に縦に止まり、嘴で木の皮や隙間をつついて昆虫をとる(アリを好んで食べる)。大きな波形を描き翼をかなりゆっくり羽ばたいて飛び、大きな羽音がする。
【声】「キョーン、キョーン」とよく通る声で鳴く。「キャァキャァ」「キョッキョッ」という声も出す。飛びながら「コロコロコロ・・・・・」とも鳴く。
【名の由来】全身が黒色のキツツキから“熊ゲラ(クマゲラ)”。木をつついて虫ケラを食べるので“ケラツツキ”となり転じて“ケラ”、またアカゲラの鳴き声を「ケラケラケラ」と聞きなして“ケラ”となったとも。
○クマゲラは東北地方・関東の一部にもすんでいたようで、江戸時代後期になって「クマゲラ」「クロゲラ」「ミヤマゲラ」とも呼ばれるようになる。
異名;「オニゲラ」「オホゲラ」「クロゲラ」「クロテラツツキ」「ヤマゲラ」「ミヤマゲラ」
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北海道 ♂ |
日本産キツツキでは最大。体全体は黒色で、後頭が冠羽状になっている。
成鳥;嘴が黄白色で、先端が黒い。虹彩は黄白色。足は灰色。
♂;額から後頭まで赤い。
♀;後頭のみが赤い。 |
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北海道 ♂ |
北海道 ♂ヒナに餌を与える |
コロコロコロコロ・・・・・と鳴きながら飛んできて近くにいたハシブトガラスを追い払い、その後暫くしてヒナに餌を与える |