コジュケイ(キジ目キジ科)小綬鶏
Bambusicola(コジュケイ属-マレー語で竹林に住むもの) thoracicus(胸に特徴ある)
Chinese Bamboo(中国の竹林にすむ) Partridge(ヤマウズラ) L27cm
中国南部・台湾に分布。
日本には本来生息せず、大正時代に中国から移入したものが増加した外来種である。本州〜九州、伊豆諸島に留鳥として分布するが、積雪地にはいない。平地から低山の藪の多い林や林縁に棲む。
【声】「ピッピュッ クァイ、ピッピュッ クァイ」と鳴く声は「チョトコイ、チョットコイ」と聞きなされる。その他叫ぶような声で「ピーァ」、小さな声で「コココ・・・」と鳴く。
【名の由来】綬(古代役人の服につけた組紐のこと)に似た模様のある鳥を“綬鶏(ジュケイ)”といい、それより小型のなので“小綬鶏(コジュケイ)”
◇馬見丘陵公園では、留鳥として生息し繁殖している。冬から初夏にかけて林の中から「チョットコイチョットコイ」と鳴く声はよく聞かれたが、近年林下の笹が刈られその声を聞く機会が少なくなった。
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2014/09/22 馬見丘陵公園 ♂ |
ウズラより一回り大きく、体形は似る。雌雄同色。
成鳥;頬と喉、側頸から下胸は赤褐色で、額から過眼線、頸の後方に伸びる線と胸上部は青灰色。頭頂から後頸は暗褐色。背からの上面は赤褐色で、褐色斑と小さい白色斑がある。尾は中央尾羽2枚を除いて赤褐色で、飛翔時に目立つ。腹からの体下面は黄橙色で、脇には褐色の三日月斑がある。(♂には蹴爪がある) |
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2011/01/11 馬見丘陵公園 ♀ |
2009/10/05 馬見丘陵公園 若鳥 |
♂にある蹴爪がない。色彩も赤味が弱いが季節差か。 |
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