コヨシキリ(スズメ目ヨシキリ科)小葭切
Acrocephalus(アクロケパルス ヨシキリ属-ギリシャ語でaichmeros尖ったkephale頭
bistrigiceps(ビストゥリギケプス bi2本のstriga干し草の列(条斑)のcephale頭)

Black-browed(黒い眉の) Reed-Warbler(ヨシキリ;葦原の囀る鳥)     L13.5cm
奈良県レッドリスト 絶滅危惧種

中国東北部及び東部・ウスリー・サハリン・朝鮮半島で繁殖し、冬季は中国南部・タイ・ミャンマーへ渡る。
日本では、夏鳥として全国に飛来し、主に本州中部以北で繁殖するが局地的。北海道では低地の草原、湿地に多いが、本州中部では標高のある草原、湿地にいる。近畿では標高の高い草原に夏鳥として飛来する。草の茎を集めて低木の中ほどにお椀型の巣をつくる。
【声】草の目立つところにとまり、オオヨシキリより細い声で「ジョッピリリ、ジョッピリリ、ギョッギョキリキリ、チリリ」と早口で囀る。地鳴きは「クッ」「カッ」。

【名の由来】小さな“ヨシキリ”の意。「葦の葉を切り裂くように鳴く」ので“葦切(ヨシキリ)”か。
○室町時代からオオヨシキリと一緒に「ヨシスズメ」、安土桃山時代には「ヨシハラスズメ」「ヨシドリ」、江戸時代前期から「ヨシキリ」の名で知られていた。江戸時代中期から区別して「コヨシキリ」と呼ばれるようになった。異名;「コヨシ」

2013/07/22  北海道
雌雄同色。
成鳥;
頭部から背、腰にかけてややオリーブ味がある灰褐色で、翼はやや暗色。初列風切の突出は少ない。頭側線は黒褐色でよく目立ち、過眼線も同色。眉斑は汚白色からクリーム白色。喉と腹は白っぽく、胸から脇にかけてと下尾筒は淡褐色。尾は黒褐色で、羽縁は灰褐色。嘴は黒く、下嘴基部は黄肉色。足は肉色。
幼鳥;成鳥に似るが、眉斑や喉からの体下面は黄色味が強い。
2010/07/01   千葉 2004/06/23  奈良   (これ以降この場所での観察はない )