コムクドリ(スズメ目ムクドリ科)小椋鳥
Agropsar(アグロプサール コムクドリ属 ager畑地の pastor羊飼い)
philippensis(ピリッペンシス フィリピン産の)
Chestnut-cheeked(栗色の頬の) Starling(ムクドリ類) L19cm
サハリン南部・南千島で繁殖し、冬季はフィリピン・ボルネオ北部に渡る。
日本では、夏鳥として渡来し、本州中部では山地、本州北部から北海道では低地の明るい林にすみ、村落付近にも多く、樹洞や人家に営巣する。渡りの時には本州中部以南の地方でも群れが見られ、木の実や昆虫を食べる。
【声】「キュル キュキュキュ ピキュル ピー キュル キキュ」などと囀る。地鳴きは「キュルキュルリ」「ギャー(警戒声)」。
【名の由来】小さなムクドリ、“小ムクドリ(コムクドリ)”。
○江戸時代中期から「コムクドリ」「シマムクドリ」の名で知られるようになる。異名;「ムク」「ムクワリ」異名;「コムク」「シマムク」「マメムク」
◇馬見丘陵公園には4月20日前後、春の渡りのときに群れでコナラの花芽などに飛来する。2007年には桜の木のケムシを採食していた。その後も渡り期に観察することもあるが稀。
 |
2007/04/24 馬見丘陵公園 ♂ 春の渡り |
♂成鳥;頭部から喉にかけてが淡いクリーム色で、頬から耳羽後方に茶色の斑があり目立つ。背と肩羽は紫色光沢がある黒色で、翼は緑色や紺色の光沢がある黒色。中雨覆は白く、初列風切基部に白斑がある。腰や下腹から下尾筒は淡いクリーム色。短い尾は緑色光沢のある黒色。嘴は黒く、足は鉛色を帯びた黒褐色。
♀成鳥;頭部から胸にかけてが灰褐色で、頬に茶色の斑はなく、暗色で不明瞭な斑がある。脇、腹からの体下面は白っぽい。その他の部分は♂に似る。
幼鳥;♀成鳥に似るが、より淡色で、嘴の色も淡い。 |
|
 |
 |
2007/04/24 馬見丘陵公園 ♀ |
2009/09/28 愛知 秋の渡り |
8羽の群れでサクラの木についた虫を採食していた |
|