コマドリ(スズメ目ヒタキ科)駒鳥
Luscinia(ルスキニア ノゴマ属-ラテン語でナイチンゲール
akahige(アカヒゲ 日本語 アカヒゲと標本をとり違え命名)

Japanese(日本の) Robin(コマドリ)     L14cm
奈良県レッドリスト 希少種

サハリン・南千島で繁殖し、中国南部で越冬する。
日本では、亜種コマドリE.a.akahigeが九州以北に夏鳥として渡来するが、亜種タネコマドリE.a.tanensisが伊豆諸島、種子島、屋久島で留鳥として分布する。ササなどの下草の生えた針葉樹林や針広混交樹林に生息する。藪の中にいるので姿は中々見えない。春秋の渡り期には、平地でも観察される。
亜種タネコマドリは上胸の黒帯がなく、体下面もより淡色。下嘴基部と口角は成鳥でも黄色味がある。
【声】口を上に向け胸を張って「ヒンカララララ」と朗らかな大声で囀り、日本三鳴鳥に数えられる。地鳴きは「ピッ」「ツンツンツン」という細い声で鳴く。
   
【名の由来】ヒンカラカラと駒(馬)のいななくような声で囀るので“駒鳥(コマドリ)”
○室町時代には「コマドリ」と呼ばれる。異名;「コマ」「オホコマ」「コゴマ」

2011/04/19  大阪  ♂  亜種コマドリ
♂成鳥;額から後頸と背からの上面は茶褐色。額と顔から頸、上胸までは赤橙色。胸からの体下面は灰色味を帯びる。胸には黒帯があり、脇は褐色味を帯びる。腰から尾は橙褐色。嘴は黒く、足は肉色。
♀成鳥;♂に似るが全体に淡色で、胸の黒帯がない。
2006/04/19  大阪  亜種コマドリ♀ 2011/06/04  三宅島   亜種タネコマドリ
   伊豆諸島、種子島、屋久島で留鳥   絶滅危惧U類
亜種コマドリに比し 上胸の黒帯がなく、体下面もより淡色