コイカル(スズメ目アトリ科)小斑鳩
Eophona(エオポナ イカル属-ギリシャ語でeos曙の女神のphone声)
migratoria(ミグラトリア migro移動する-渡る)

Yellow-billed(黄色い嘴の) Grosbeak(シメ類;太った体と猛禽などの嘴の鳥)     L18.5cm

ロシアのアムール・モンゴル・朝鮮半島・中国北東部および中部で繁殖し、冬期は中国南部へ渡る。
日本では旅鳥または冬鳥として、おもに日本西南部に比較的多く飛来する。秋冬には低地から山地の落葉広葉樹林、都市公園などににも群れですみ、ムク・エノキ・センダンなどの実を食べに村落付近にも来る。イカルとの混群もつくる。飛翔時は波状を描いて飛ぶ。
【声】イカルに似て「キイー キョ キーコ」と囀る。地鳴きは「キョッ」「ギョッ」。

【名の由来】小さなイカルの意。
○江戸時代に「シマイカル」と呼ばれ、後に「コイカル」と呼ばれるようになる。異名;「コマメ」


◇馬見丘陵公園には、2010/03/25にイカルの群れの中にいた♀1羽を観察する。

2007/01/15  大阪   ♂冬羽    イカルと一緒にヌルデの実を啄ばんでいた
♂成鳥;頭部から顔、喉にかけてはすっぽりと黒く、紺色光沢がある。後頸から上胸は灰色で、背、肩羽は灰褐色。翼はは黒く、初列風切先端、次列・三列風切と初列雨覆の羽先白い。次列・三列風切外縁は光沢のある紺色。脇は橙褐色で、下胸から腹は淡橙色味を帯び、下腹から下尾筒は白い。尾は深い凹尾で黒色。嘴は橙黄色で、先は黒い。足は赤味のある肉色。
♀成鳥;頭部は黒くなく、暗灰褐色。翼は風切の羽先が白く、三列風切の2枚が暗灰褐色。それ以外の羽色は♂に似る。
飛翔時;風切後縁が白線となる。
夏羽;♂♀とも冬羽とほとんど差異はないが、嘴の基部が青鉛色を帯びる。
2010/04/14  馬見  ♀冬→夏羽  嘴基部が青鉛色を帯びる 2010/03/21  馬見  ♀冬羽