キセキレイ(スズメ目セキレイ科)黄鶺鴒
Motacilla(モタキッラ セキレイ属-ラテン語でセキレイ 絶えず動かす小さなものの意)
cinerea(キネレア 灰色の)

Grey(灰色の) Wagtail(セキレイ類-尾を振るものの意)     L20p

極東地区を除くユーラシア・サハラ以南のアフリカ・アゾレス諸島などで繁殖し、北方のものは冬季アフリカ北部からインド・東南アジア・ニューギニア・オーストラリアに渡る。
日本では、留鳥または漂鳥として九州以北で繁殖し、北地や高地のものは暖地へ移動して越冬する。北海道では夏鳥、南西諸島では冬鳥。平地から山岳部の水辺、渓流などに生息する。非繁殖期には海岸や河口などでも見られる。冬にもあまり大きな群れにならないが、集団でネグラをとることもある。地面に降りたときには腰をよく振る。大きな波形を描いて飛ぶ。
【声】地鳴きは「チチン、チチン」。(ハクセキレイよりはっきりとした高い声)

【名の由来】体色の黄色いセキレイの意。“セキレイ”は漢名
“鶺鴒”の音読みで「背筋がすらりと伸びて清伶な鳥」の意。
○セキレイ類は奈良時代から区別せず「ツツ」「マナハシラ」、平安時代から「トツギヲシ」「ニハタタキ」の名で知られ、室町時代から「セキレイ」と呼ばれるようになった。江戸初期から区別して「キセキレイ」と呼ばれるようになる。

◇馬見丘陵公園では、冬季に池に飛来する。早朝に見ることが多い。

2005/03/13  奈良  冬羽
夏羽;頭部から背、肩羽がやや黄緑色味を帯びた灰色で、白い眉斑と顎線がある。翼は黒褐色で、三列風切外縁は白い。胸からの体下面と腰、上尾筒は黄色。脇は白っぽい。尾は黒褐色で、最外側尾羽は白い。嘴は黒く、足は肉色。喉は♂が黒く、♀では白いものから黒いものまで変異がある。
冬羽;♂♀とも体下面は夏羽に比し淡くなり、喉は白くなる。♂♀の区別は難しい。
2007/05/26  大阪   ♂夏羽(喉の色が黒い) 2007/05/26  大阪   ♀夏羽   巣材を運ぶ
夏羽♀の喉の色は、白いものから黒いものまで変異がある
2007/11/09  大阪  冬羽 2004/08/14  奈良  巣立ち雛
冬羽では♂の喉は白くなり、♂♀の識別は難しい