キクイタダキ(スズメ目キクイタダキ科)菊戴
Regulus(レグルス キクイタダキ属-ラテン語で小さな王(王冠を載せている))
regulus(レグルス ラテン語で小さな王)
Goldcrest(黄金の冠羽) L10cm
奈良県レッドリスト 絶滅危惧種
ヨーロッパ北部から中部・小アジア・コーカサス・天山山地・アルタイ山地・ヒマラヤから中国中部の山地・ウスリー・サハリンなどに分布する。
日本では、留鳥および漂鳥として本州中部から北海道にかけての亜高山の針葉樹林で繁殖する。針葉樹の枝先にコケ類や地衣類、クモの糸などを集めて巣をつくる。冬は低地に移動し各地でみられ、カラ類やエナガと混群を作ることがある。針葉樹の枝先で昆虫類や虫の卵を食べる。
【声】金属的な細い声で「ツチツチツチツチ、ツリリリリ」と囀る。地鳴きはヒガラに似た「ツィー」という細い声で鳴く。
【名の由来】頭の中央に黄色い冠があり、菊の花のように見えるので、“菊戴(キクイタダキ)”。
○平安時代から「マツムシリ」の名で知られ、室町時代から「キクイタダキ」と呼ばれるようになった。異名;「マツムシ」「スギムシ」
◇馬見丘陵公園では、以前から松の樹で見たという情報もあったが2012年秋に初観察。その後も松の樹で虫を採る姿を観察する。
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2013/01/21 馬見 |
日本で最小の鳥の一つ。雌雄ほぼ同色。
成鳥;頭部や顔が灰色味を帯びたオリーブ褐色。頭頂に2本の黒線に挟まれた黄色線があり、♂ではその中央に橙色線があるが、野外では見えないことが多い。背や肩羽、腰は淡黄緑色で、眼の周りの白い輪が目立つ。翼は雨覆の黒色部と2本の白い翼帯、次列風切基部の黒色部、次列・三列風切先端の白斑などが目立つ。凹尾の尾は黒褐色で、羽縁は初列・次列風切の羽先とともに明るめの淡黄緑色。喉からの体下面は汚白色で、胸や脇は灰緑褐色味を帯びる。嘴は黒くて小さく、足も黒い。 |
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2012/12/17 馬見 ♂ 頭頂の黄色の中に橙色が見える |
2012/12/07 馬見 ホバリングして虫を探す |