カヤクグリ(スズメ目イワヒバリ科)茅潜
Prunellaプルネッラ カヤクグリ属-ラテン語でpruna紅く燃えている炭火
rubida(ルビダ 赤味がかった)

Japanese(日本の) Accentor(イワヒバリ類-よく歌うものの意)     L14cm
奈良県レッドリスト 絶滅危惧種

日本固有種であるが、南千島でも繁殖する。
漂鳥として北海道、本州、四国の亜高山帯以上のハイマツの根元などにお椀型の巣を作り繁殖し、冬は低山や西日本の丘陵の林縁に移動する。繁殖期以外は単独で生活する。
【声】早口で「チュリリリチュウチイ、ヒリヒリチリリリ」などと鈴を鳴らしたような澄んだ声で囀る。地鳴き声にも「チリリリ」という鈴のような声が混じる。

【名の由来】夏は高山の潅木の下にいるが、冬には低山・丘陵に下り萱(ススキの別称)の下を潜ることから、“萱潜り(カヤクグリ)”。
○平安時代から「カヤクグキ」の名で知られ、室町時代から「カヤクグリ」と呼ばれるようになる。異名;「カヤムグリ」「オホサザイ」「ヤマサザイ」

2008/06/21  北海道  ハイマツ林でチリリリチュウチイピイピイチリリと囀る
全体に地味な羽色をしている。雌雄同色。
成鳥;頭部が灰色味を帯びた暗褐色。背などの上面は茶色で、黒褐色の縦斑がある。翼は黒褐色で、外縁が茶色。胸から腹は灰黒色で、脇から下尾筒には褐色の縦斑がある。腰から尾は暗灰褐色。虹彩は赤褐色。嘴は細くて黒い。足は肉色。
2007/08/02  長野    山頂の山道で採餌する 2006/12/19  大阪 
 夏期は高山の潅木林で繁殖する 冬期は低山などに移動し越冬する