カワアイサ(カモ目カモ科)川秋沙
Mergus(メルグス ウミアイサ属-ラテン語で海鳥の一種 潜水するものの意)
merganser(メルガンセル mergo潜水するanserガン)
Common(普通の) Merganser(アイサ類-潜水するもの) L65cm
奈良県レッドリスト 希少種
ユーラシア大陸及び北アメリカ大陸の亜寒帯と温帯の一部で繁殖し、ヨーロッパ・中近東・インド東部・ビルマ・中国東部・北アメリカ南部で越冬する。
日本では、冬鳥として九州以北に渡来するが、北海道東・北部では留鳥として少数が繁殖し、巣は水辺の近くにある森林の樹洞に造る。湖沼・河川・内湾・海岸などに生息する。北日本では海水域に多く、西日本では淡水域に多く生息する傾向がある。翼を速く羽ばたき直線的に飛ぶ。
アイサ類。
【声】♂は「カルル、カルル」♀は「カルルー、カルルー」と鳴く。
【名の由来】川(淡水)を好むアイサで“川アイサ(カワアイサ)”。秋早くに渡来するので“アキサ”から“アイサ”に転じる。
○アイサの仲間は奈良時代から「アキサ」の名で知られ、室町時代から「アイサ」とも呼ばれるようになり、江戸時代になり区別して「カワアイサ」と呼ばれるようになる。異名:「ドウナガアイサ」
◇馬見丘陵公園では、2011/12下旬に♂1羽が下池に飛来する。
(ガンカモ調査時の羽数 2012-1、2014-1、その他の年なし)
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2012/01/11 馬見 ♂ (ウミアイサ♂は冠羽があり胸は茶褐色) |
♂成鳥;頭部が緑色光沢のある黒色で、冠羽はなく、後頭が膨らんで見える。頸から脇と胸からの体下面は白いが、胸から腹は淡いピンク色を帯びている。背は黒く、腰から上尾筒は灰色で、尾は灰黒色。飛翔時は雨覆と次列風切が白く、初列風切などは黒い。
♀成鳥;頭部は茶褐色で、短い冠羽がある。胸は白く、頭部との境界は明瞭。背から尾と下頸から脇は灰色。腹からの体下面は淡いピンク色を帯びた白色。飛翔時は雨覆が灰色で、次列風切は白く、中には短い黒線が出る。
♀♂とも;嘴は赤っぽく、先端が黒い。虹彩は褐色。 |
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2006/03/15 大阪 左;♀ 右;♂ |
2012/01/11 馬見 ♂ |