カラスバト(ハト科)烏鳩
Columba(コルムバ ラテン語でハト)
jantina(ヤンティナ すみれ色の)

Japanese(日本の) Wood Pigeon(モリバト)     L40cm
レッドリスト 準絶滅危惧種
国の天然記念物

日本以外では朝鮮半島南部の海岸、島に分布する。
日本では、本州中部以南の島嶼に分布。よく茂った常緑広葉樹林に留鳥としてすむが多くない。直立した姿勢で枝にとまり木の実や花芽などを食べる。地上におりて木の実を食べることも多い。翼を比較的ゆっくりはばたいて飛ぶ。
日本には小笠原諸島・硫黄列島の亜種アカガシラカラスバトC.j.nitens(絶滅危惧TB類 国の天然記念物)、先島諸島の亜種ヨナクニカラスバトC.j.stejnegeri(絶滅危惧TB類)、それ以外の地域の亜種カラスバトC.j.janthina(準絶滅危惧種)が知られているが、野外での亜種の識別は難しい。
【声】「ウッウゥー」と唸るように鳴く。

【名の由来】羽色が黒いことに由来する。“ハト”は奈良時代からその名で知られており、その語源は「羽音のハタハタ」からきたとの説がある。
○江戸時代にまず「クロバト」「オホバト」の名で知られ、後に「カラスバト」と呼ばれるようになる。異名;「ウシバト」「シマバト」

2009/07/03  宮古島  亜種カラスバト
雌雄同色。全身が真っ黒に見え、キジバトより大きい。体の割りに頭が小さいが、尾は比較的長い。
頭頂と後頸、背には赤紫色、頸と胸には緑色の金属光沢がある。嘴は先が淡黄色で基部付近が淡青緑色。足は赤い。よく見ると頭部はヘルメットを被っているような感じにふくらみがある。側頸の毛を横帯状に立てることが多い。
2012/07/13  小笠原-母島  亜種アカガシラカラスバト 2011/06/04  三宅島   亜種カラスバト