カラフトワシ(タカ目タカ科)樺太鷲
Aquila(アクイーラ イヌワシ属-ラテン語でワシ)
clanga(クランガ ラテン語のワシの一種 騒々しいに由来)

Greater Spotted(大きな 斑点のある) Eagle(ワシ類)     L♂70cm   W160〜182cm

ヨーロッパ東部からロシア南部を経てロシア沿海地方・中国東北部で繁殖し、冬季はヨーロッパ南部・インド・中国南部に渡る。
日本では迷鳥として、北海道・宮城・神奈川・新潟・鹿児島・沖縄で記録がある。動作はあまり活発でない。帆翔時は両翼の先がほんの僅か下がっている。
【声】「ピッ、ピッ、ピョーピョー、キョッキョッキョッ」と鳴く。

【名の由来】樺太にいるワシの意。

2009/01  鹿児島    ピッ、ピッ、ピョーピョー、キョッキョッキョッと鳴きながら上空をゆったりと帆翔する
トビよりかなり大きいが、日本産Aquila属中では最小。雌雄同色。(翼先分離;7)
成鳥;全身が黒褐色で、蝋膜は黄色。虹彩は暗褐色。翼幅が広いため、飛翔時は翼と尾が短く見え、上尾筒に白斑がある。滑翔時には腕の部分を少し上げ、翼先を下げる独特な翼の構え方をする。
幼鳥;頭頸部と体下面が暗褐色で、下腹と下尾筒が淡いバフ色。肩羽や雨覆にバフ白色の楕円斑があり、飛翔時は大雨覆、翼後縁が幅広い淡色線となる。風切と尾は黒く、羽先にバフ白色の明瞭な羽縁がある。内側初列3枚も淡色。
2009/01  鹿児島   滑翔 2009/01  鹿児島   カラスのモビング
腕の部分を少し上げ翼先を下げる独特な構えで滑翔する