カナダヅル(ツル目ツル科)カナダ鶴
Grusグルス ツル属-ラテン語でクロヅル)
canadensis(カナデンシス カナダに属する)

Sandhill(砂丘の) Crane(ツル類-鳴声由来)     L95.0cm

北アメリカ北部とシベリア北東部で繁殖し、北アメリカ中部および南部で越冬する。渡りをしない亜種が北アメリカ南東部とキューバに分布。
日本ではまれな冬鳥として北海道・本州・四国・九州に記録がある。鹿児島県出水平野には毎年数羽が飛来している。
【声】「グワッ、グワッ」または「クルルー」と鳴く。

【名の由来】主に北アメリカで生息するツルで、学名のcanadensisからも“カナダヅル)”と呼ばれる。“ツル”の名は鳴き声から来ているという説が有力である。

2009/01/26  鹿児島
小型のツル。雌雄同色。
成鳥;額から前頭の皮膚が裸出して赤く、前から見るとハート形をしている。頭部から頸は灰色。残りの部分も灰色で、ところどころに褐色の羽があるが、ないものもいる。この褐色の色は繁殖地で鉄分を多く含む土を嘴でつけて染めたものといわれている。嘴と足は黒色。
飛翔時;年齢を問わず風切はすべて黒っぽく、翼上・下面ともに雨覆とのコントラストが明瞭。
幼鳥;成鳥に比べ全体に褐色味があり、額の赤味はなく、嘴も黄色味を帯びる。
2009/01/26  鹿児島       9羽の群れで行動していた 2010/11/30  幼鳥   
14羽のナベヅルの群れの中に1羽が紛れていた