イヌワシ(タカ目タカ科)狗鷲
Aquila(アクイーラ イヌワシ属-ラテン語でワシ)
chrysaetus(クリュルサエトゥス chrysos金色のaetosワシ)
Golden(黄金の) Eagle(ワシ類) L♂81cm ♀89cm W170〜213cm
レッドリスト 絶滅危惧TB類
奈良県レッドリスト 絶滅寸前種
国の天然記念物
ユーラシア・アフリカ北部・北アメリカに広く分布する。
日本では留鳥として北海道から九州に分布するが局地的で個体数も少ない。低山から亜高山に生息するが、主に山岳地にすむ。(ユーラシア・北アメリカ大陸などでは草原の鳥だが日本では森林地帯にすむ)
山腹の森林の上空を等高線沿いに羽ばたかず帆翔することが多く、両翼は浅いV字型に保たれている。獲物を見つけると翼をすぼめて急降下して捕らえる。
【声】「ピェー}「ピョッピョッ」「クワックワッ」と鳴く。
【名の由来】オオワシが尊重されていたのでそれよりやや劣ったものとして命名されたのかも知れない。
○安土桃山時代から「イヌワシ」の名で知られている。異名;「クマワシ」「クロワシ」
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2011/10 頭上を悠然と飛び去る |
トビよりかなり大きい。雌雄同色。(翼先分離;6〜7)
成鳥;全身暗褐色で、後頭から後頸にかけてが金茶色。飛翔時は雨覆の一部に淡色の部分があり、尾の基半部もやや淡色。虹彩は淡橙色。
幼鳥;全身暗褐色で、後頭から後頸にバフ色の縦斑がある。飛翔時は初列風切基部と外側次列風切基部の大きな白色斑と尾の基部の白色部が目立つ。白色部は加齢とともに少なくなっていく。虹彩は暗褐色。
飛翔時;翼が長く、後縁が多少膨らんで見える。頭部もやや突き出し、尾も比較的長く見える。帆翔時は翼を浅いV字型に保つ。 |
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2011/10 ディスプレイ飛行でで波形飛行を見せる |
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2010/09 岩場にとまる若い番 |
2010/09 |