イカルチドリ(チドリ目チドリ科)鵤千鳥
Charadrius(カラドゥリウス チドリ属-ギリシャ語で渓谷に営巣するチドリの一種)
placidus(プラキドゥス 静かな)

Long-billed(コチドリより長い嘴の) Plover(チドリ類)     L20.5cm
奈良県レッドリスト 希少種

ロシアウスリー地方・中国北部及び東北部・朝鮮半島で繁殖する。
日本では、本州〜九州で繁殖し留鳥。北海道では夏鳥として渡来、南西諸島では少数が越冬する。北日本のものは冬季南下する。砂礫地がある河川、湖沼、池、水田などに生息し、地上に営巣する。川の中流より上の中州や川原にいることが多く、干潟や海岸に出ることは少ない。越冬期でも大きな群れは作らない。
【声】「ピオ」「ピュ」と鳴く。 繁殖時には「ピッピッピッピッ」と鳴きながら飛び回る。

【名の由来】“イカル”の名の由来は不明。“チドリ”は多数で群れるので“千鳥(チドリ)”。
○奈良時代から小型のチドリ類を区別せずまた小型のシギ類も含め「チドリ」と呼んでいた。江戸時代に区分して「オホジュン」「クビタマチドリ」と呼び、江戸中期には「イカルチドリ」とも呼ばれるようになった。明治の鳥類目録の中には「イカルチドリ」「オホジュン」「クビタマチドリ」を併記するものもあったが、大正時代に「イカルチドリ」に統一される。異名;「オホクビシギ」「クビタマシギ」。

◇馬見丘陵公園では、2006/1 池の工事のため水を減らした際、水際に出来た砂地の斜面に飛来した。その後も稀に観察する。

2006/01/20  大阪  夏羽
雌雄ほぼ同色。
夏羽;コチドリに似るが、嘴と足は長く、過眼線やアイリングは色味が淡い。黒色の胸帯はコチドリに比し細い。背からの上面は淡褐色。足は淡黄色。♀は♂に比べて顔の黒い部分が淡色になる。
冬羽;全体的にやや淡くなる。
飛翔時;淡い翼帯が出る。
幼鳥;顔と胸の黒色部が淡く、背からの上面は灰褐色で、淡色の羽縁がある。
コチドリは急速に走っては急停止したり、左右に忙しそうに動き回って採餌するが、
イカルチドリは普段は余り走らずゆっくりと歩きながら採餌する。またあまり大きな群れは作らない。
2006/11/24  兵庫  冬羽 2009/01/14  奈良  翼に淡い白帯がでる(コチドリはない)