ホウロクシギ(チドリ目シギ科)焙烙鷸
Numenius(ヌメニウス ダイシャクシギ属-ギリシャ語でダイシャクシギ neos新menas月の意
madagascariensis(マダガスカリエンシス マダガスカルの)

Far Eastern(遠い東方の) Curlew(シャクシギ類-鳴声由来)     L61.5cm
レッドリスト 絶滅危惧II類

シベリア東北部・中国東北部で繁殖し、フィリピン・ニューギニア・オーストラリアで越冬。
日本では、旅鳥として各地の干潟、河口、砂浜、水田などに渡来し、ダイシャクシギと混群をつくる。ダイシャクシギに似るが越冬記録はない。嘴をねじるように穴に差し込み、カニを捕食する。
【声】「ホーイーン」と大きな声で鳴く。

【名の由来】腹部の灰黄褐色の色彩が焙烙(素焼きの土鍋)に似るので“焙烙シギ(ホウロクシギ)”。
○ダイシャクシギと似ているので古くから一緒にして「ダイシャクシギ」と呼ばれていたと思われ、江戸時代後期に区別して「ホウロクシギ」と呼ばれるようになった。異名;「ホウロク」

2006/05/06  大阪   手前2羽はオオソリハシシギ
雌雄同色。嘴はダイシャクシギよりもやや長く、下へ大きく湾曲している。♂よりも♀の方がやや大きく、嘴も長め。
成鳥;全体に褐色味が強く、顔から腹にかけて黒褐色の縦斑が密にあり、脇は横斑状になっている。頭頂から背にかけて黒褐色の縦斑があり、背からの上面は黒褐色の軸斑に淡橙色や淡褐色の斑がある。体下面も下尾筒まで淡褐色。嘴は黒く、下嘴の基部は肉色。足は青灰色。
飛翔時;背から尾までは同じ色で、翼下面は一様に黒色横斑があり、白くは見えない。
2009/04/10  三重   干潟でカニを捕食する 2013/11/05  佐賀   
ダイシャクシギと違い腋羽・腹・下尾筒・腰などは白くない