ホトトギス(カッコウ目カッコウ科)不如帰・時鳥
Cuculus(ククルス カッコウ属-ラテン語でカッコウ 鳴声由来)
poliocephalus(ポリオケパルス polios霜-灰白色のkephale頭)
Lesser(小さい) Cuckoo(カッコウ類-鳴声由来)     L27.5cm

中国東部及び南西部・朝鮮半島・マレー半島で繁殖し、インド・バングラデシュ・マレー半島で越冬。
日本では、夏鳥として北海道南部から沖縄の平地から亜高山帯の林に飛来し、主にウグイスに托卵する。渡り期には都市公園でも観察される。
【声】♂は翼を下げるようにして「キョッキョ、キョキョキョ」と鳴く。「特許許可局」「テッペン欠けたか」と聞きなされる。飛翔中や夜もよく鳴く。

【名の由来】鳴き声の“ホトトキ”と、鳥を表す接尾語“ス”からなる。
○奈良時代から「ホトトギス」の名で知られている。異名;「ヤマホトトギス」「シデノタオサ」「ウナイドリ」

◇馬見丘陵公園では、6月から7月に昼夜鳴く声がよく聞かれ、鳴きながら飛ぶ姿も見られる。
  ウグイスも多いことから托卵の可能性もあるが確認はできていない。

2010/06/25  馬見    ♂    高い樹の枝にとまり、時々鳴く   近くの樹上から「ピピピピ・・・・」と♀の声も
雌雄ほぼ同色。
成鳥;頭部から背、上尾筒、胸は暗青灰色で、カッコウやツツドリより濃い。翼と尾は黒褐色で、初列小雨覆は灰色味がかった白色で無斑。腹は白く、黒色横斑は7〜9本あり、間隔はカッコウより広い。下尾筒は淡いバフ色で、横斑はほとんどない。虹彩は橙色だが、瞳孔がが大きく、眼は暗色に見える。嘴は黒褐色で、下嘴基部は黄色味がある。足は橙黄色。翼下面の初列風切のタカ斑はカッコウやツツドリより少ない。
赤色型;♀には頭部から尾、翼が赤褐色地に黒色横斑のある赤色型があり、喉にも黒っぽい横斑がある。
幼鳥;頭部からの上面が黒灰色で、頭部や翼の羽先にところどころ白斑がある。喉からの体下面は白く、黒褐色の縞模様。虹彩は暗橙褐色。
2010/06/25  馬見 2011/06/23   馬見