ホオジロガモ(カモ目カモ科)頬白鴨
Bucephala(ブケパラ ホオジロガモ属-ギリシャ語で牛の頭)
clangula(クラングーラ 小さな騒音)

Common(普通の) Goldeneye(金色の目のカモ)     L45cm

ユーラシア大陸及び北アメリカ北部で繁殖し、ヨーロッパ・ペルシャ湾・カムチャッカから中国東部・アラスカから北アメリカ中部で越冬。
日本では、冬鳥として九州以北に渡来し、北日本では多い。内湾、河口、沿岸、湖沼、河川などに生息する。群れでいることが多く、一斉に潜っては甲殻類、軟体動物、魚、水生昆虫等、動物質の餌をとる。
潜水採餌(ウミ)カモ類。
【声】♂は「クイッ」、♀は「クワッ」と鳴く。

【名の由来】雄の特徴から「頬が白いカモ」の意。
○江戸時代中期になって「ホホジロガモ」「ホホジロハジロ」「テコガモ」と呼ばれるようになった。それ以前は室町時代からの「スズガモ」、江戸時代前期の「ハジロガモ」などと区分していなかったと思われる。異名;「ミヨシガモ」「ヘイシロウナカセ」「カキハジロ」


◇馬見丘陵公園では 2011年以降 稀に若鳥が飛来する。
 (ガンカモ調査時の羽数 2011-1、2012-1、その他の年なし)

2014/03/08  北海道   成鳥♀♂
♂成鳥;頭部が緑色光沢のある黒色で、嘴基部に白斑があり目立つ。頭部の形は三角形に近い。背から腰、上・下尾筒は黒く、尾は灰黒色。頸から下腹、脇、肩羽は白い。嘴は黒く、虹彩は黄色。次列風切と雨覆の大部分が白く、翼上面は大きな白色部になり、他の黒い部分とのコントラストが明瞭。
♀成鳥;頭部が暗褐色で、白い頸輪があり、胸からの体下面は灰褐色。背からの上面は暗灰褐色。中・小雨覆と次列風切の一部が白く、翼上面では白帯が3本あり、静止時には線状に見える。嘴は黒く、先が橙色で先端に小さな黒色部がある。稀に嘴全体が橙色の個体がいる。虹彩は黄白色。
♂エクリプス・♂若鳥;♀に似るが、嘴に黄色部がなく、すべて黒い。
2010/03/08   兵庫  ♂               2012/02/26  三重  
2014/03/08   北海道  ♂幼鳥(第1回冬羽) 2006/01/18   奈良  ♀幼鳥(第1回冬羽)
頬の付根の白斑はなかったり、黒褐色をしている。
嘴は黒く♀とは識別可
成鳥♀に似ているが成鳥に比べて 虹彩が褐色味を帯び、
全体的に淡色。嘴の黄色部と黒色部の境がはっきりしない。