ヒバリ(スズメ目ヒバリ科)雲雀
Alauda(アラウダ ヒバリ属-ラテン語でヒバリ ケルト語の「偉大な歌姫」の意)
arvensis(アルウェンシス 畑に産する)
Japanese(日本の) Sky(空の) Lark(ヒバリ類-擬声語) L17cm
イギリス・ヨーロッパからカムチャッカにかけてのユーラシア・アフリカ北部で繁殖し、北方のものは冬季南方へ渡る。
日本では、留鳥として九州以北で繁殖するが、北海道では夏鳥。沖縄では旅鳥または冬鳥で数は多くない。平地から山地の草原、畑、川原などに生息する。北の地方のものは暖地へ移動して越冬する。足を交互に出して歩く。
日本では日本で繁殖する亜種ヒバリA.a.japonicaと冬に渡来し本種以南で越冬亜種オオヒバリA.a.pekinensis(一部北海道でも繁殖する)、亜種カラフトチュウヒバリA.a.lonnbergiの3亜種が知られているが、野外での識別は困難。
【声】飛び立つ時に「ピュル、ピュル」とよく鳴く。繁殖期にはホバリングしながら複雑な声で囀るが、時には地上でも囀る。
【名の由来】晴れた日に上空で囀るので“日晴(ヒバリ)”。鳴き声から転じたと言う説もある。
○奈良時代から「ヒバリ」の名で知られている。異名;「ヒメヒナドリ」
◇馬見丘陵公園では、近くの田畑に棲息し繁殖しているものが、鳴きながら飛翔するのを見聞きすることができる。
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2014/04/13 奈良 地面で囀るヒバリ |
雌雄同色。
成鳥;全体に褐色で、頭部から背、肩羽など上面の軸斑は黒褐色。後頭に冠羽があり、時々立てる(♂は♀より冠羽が長い)。翼は黒褐色で、濃いバフ色の羽縁があり、次列・三列風切外縁は赤褐色味を帯びる。眉斑は白っぽく、眼先は淡色。眼の後方から耳羽を囲むように細い黒線があり、耳羽は茶色。喉から脇は淡いバフ色。側頸から胸にかけて黒褐色の縦斑がある。翼は幅広く、飛翔時は三角形に見え、次列風切後縁は白線状に見える。外側尾羽は白い。黄褐色の嘴は細く、先端は黒く尖っている。足は肉色。 |
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2010/11/06 奈良 砂浴び |
2010/11/27 奈良 囀り飛翔 |