ハシボソガラス(スズメ目カラス科)嘴細鴉
Corvus(コルウス カラス属-ギリシャ語でワタリガラス)
corone(コロネ ギリシャ語でハシボソガラス)
Carrion(腐肉を食う) Crow(カラス) L50cm
熱帯と寒帯を除くユーラシアほぼ全域に広く分布する。
日本では、九州以北で繁殖し留鳥。沖縄ではまれな冬鳥。伊豆諸島、小笠原諸島にも記録がある。林の中の高木の枝にお椀型の巣をつくる。低地から低山の村落付近の農耕地・川原・海岸などにいて、地上を歩いていろいろな物をとる(標高の高い山地や林には生息しない傾向がある)。ハシブトガラスよりふわふわした感じの飛び方をする。非繁殖期には一定の森を大群でねぐらとする。雑食性でネズミ類、カエル類、魚類、昆虫、草の種子、木の実などを食べる。東日本ではハシブトガラスのほうが多く、西日本ではハシボソガラスのほうが多い。
【声】濁った声で「ガアァ ガアァ」と鳴く
【名の由来】嘴が細い(ハシボソ)の“カラス”の意。“カラス”は“黒し(クロシ)”から転じたものとか、“「カー」と鳴く「ス(鳥を意味する)」”とも。
○奈良時代からカラス類の種類を区別せず「カラス」と呼ばれてきた。室町時代に「サトガラス」の名で記され、江戸時代中期から区別して「ハシボソガラス」と呼ばれるようになる。異名;「ハシボソ」
◇馬見丘陵公園では、留鳥として周年棲息し繁殖している。公園内にはねぐらは無い。
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2006/06/16 大阪 |
雌雄同色。嘴はハシブトガラスよりも細く、上嘴はやや湾曲し、基部から上嘴の半分までを羽毛が覆うように生えている。額は出っ張らない。
成鳥;全身黒色で、青紫色光沢があり、嘴と足は黒い。
幼鳥・若鳥;成鳥に比し、光沢があまりなく、褐色味を帯びる。 |
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2005/04/14 京都 ガーァ、ガーァと鳴き叫ぶ |
尾を広げ、腹部を膨らませ、前傾姿勢で頭を上下させ、お辞儀するような姿勢で鳴く。 |