ハリオアマツバメ(アマツバメ目アマツバメ科)針尾雨燕
Hirundapus(ヒルンダプス ハリオアマツバメ属-ラテン語のツバメhirundoとギリシャ語のアマツバメapus)
caudacutus(カウダクトゥス cauda尾がacutus尖った)
White-throated(白い喉の) Needletail(針の尾) L21cm
モンゴル北部・東シベリア南西部から沿海地方・サハリン・千島・朝鮮半島・中国東北部・ヒマラヤで繁殖し、冬期はニューギニア南部・オーストラリア東部に渡る。
日本では、夏鳥として本州中部以北の山地および北海道の平地から山地の林の多い地方に渡来し、樹洞内に営巣する。浅いが力強く羽ばたき、高速で飛行しながら空中に浮遊している昆虫類をとる。渡りのときには、本州以南の平地や市街地の上空にも出現する。翼の風切音が大きくそばを通過すると「シューゥ」と聞こえる。
【声】「ジュリリリリ」とアマツバメより少し濁った声で鳴く。
【名の由来】尾の先端が針状に突出するアマツバメの意で、“針尾アマツバメ(ハリオアマツバメ)”。
○江戸時代でもアマツバメと区別されず「アマツバメ」「アマドリ」と呼ばれていた。
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2010/09/26 大阪 |
アマツバメ類では最も胴が太く、翼が幅広く長い。雌雄同色。
成鳥;額、喉、下尾筒は白く、三列風切の一部と背の中央は灰白色。その他の部分は黒褐色。雨覆と尾には緑色光沢がある。尾は角尾で、羽軸の先が針のように尖っていて硬い。翼はアマツバメのような鎌形ではなく、中央部の幅が広い。浅いが羽ばたきは力強く、スピードはとても速い。 |
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2008/09/19 長崎 |
2005/10/13 大阪 |
尾羽は角尾(アマツバメは燕尾) |
下尾筒が白い(アマツバメは上面の腰が白い) |