ハイイロガン(カモ目カモ科)灰色雁
Anser(アンセル マガン属-ラテン語でガン)
anser(アンセル ガン)

Grey(灰色の)-lag(のろのろ歩くもの) Goose(ガン類)     L84cm

ユーラシア大陸中部および北部で繁殖し、冬季はヨーロッパ・北アフリカ・インド・中国東部に渡って越冬。
日本では、稀な冬鳥として渡来するが少ない。1羽または2羽の記録が多く、ほかのガンの群中にはいない場合が多い。定期的な渡来地はない。
ヨーロッパや北米で飼育されるガチョウの先祖で、動物行動学者コンラートローレンツの刷り込みの観察などでも有名。
【声】「グワッ、グワッ」「グエン、グエン」と鳴く。

【名の由来】“ガン”はガンガンという鳴き声から。灰色のガンで“ハイイロガン”。

2010/02/15  滋賀    左;マガン 右;ハイイロガン   渡りの途中に立ち寄り羽を休める
(沖縄でマがんと一緒に越冬したものが、奈良県内を2月13日に通過、同日湖北へ飛来する)
雌雄同色。
成鳥;頭部からの上面が灰褐色で、胸から腹にかけては灰色。背からの上面には淡色の羽縁がある。脇と腹には淡褐色の横斑があり、下腹から下尾筒は白い。腰は灰色。尾は灰褐色で、最外側尾羽と先端は白い。嘴と足はピンク色。他のガン類よりも頭部と嘴が体に比べて大きい。
飛翔時;翼上面は雨覆の灰色と風切の黒褐色のコントラストが明瞭。
幼鳥・若鳥;嘴の先は黒い。
2010/02/15  滋賀 2010/02/15  滋賀
翼上面は雨覆の灰色と風切の黒褐色のコントラストが明瞭