ダイシャクシギ(チドリ目シギ科)大杓鷸
Numenius(ヌメニウス ダイシャクシギ属-ギリシャ語でダイシャクシギ neos新menas月の意
arquata(アルクァータ 中世ラテン語でダイシャクシギ 
曲がった(嘴)に由来

Eurasian(ユーラシアの) Curlew(シャクシギ類-鳴声由来)                    L60cm

ユーラシア北部及び中部で繁殖し、ヨーロッパ南部・アフリカ・インド・東南アジアで越冬。
日本では、旅鳥または冬鳥として各地の干潟、河口、砂浜などに渡来し、おもに太平洋岸の広大な干潟では越冬する。海岸近くの水田、干拓地の水溜りにもいる。飛ぶ時には編隊をつくる。群性が強く、渡りのときはホウロクシギと混群を作ることも。嘴をねじるように穴に差込みカニを捕らえる。
【声】「ホーイーン」と大きな声で鳴く。

【名の由来】嘴が杓のように長くて、大型のシギなので“大杓シギ(ダイシャクシギ)”。“シギ”は羽音が賑やかなので「騒ぎ」に由来する。
○奈良時代から種類を区別せずシギ類を「シギ」の名で知られていたが、平安時代からシャクシギ類を総じて「サクナギ」、室町時代から「シャクナギ」と呼ぶ。江戸時代初期に区別して「ダイシャク」、中期から「ダイシャクシギ」と呼ぶようになった。異名;「オホシャクシギ」「オホサク」「オホサクシギ」

2012/02/26  三重
雌雄同色。嘴が長く、下へ大きく湾曲している大型のシギ。♂より♀の方がやや大きく嘴も長め。
冬羽;頭部から胸が淡いバフ色で、黒褐色の縦斑が密にある。背からの上面は黒褐色で、淡色の羽縁がある。胸から脇に黒褐色の縦斑があり、腹から下尾筒までは白い。嘴は黒くて、下嘴基部は肉色。足は青灰色。
夏羽;冬羽に似るが、全体に縦斑が濃い。
飛翔時;白い腰がよく目立ち、尾は白く、黒い横帯がある。翼下面は風切を除いて白く見える。
2012/02/26  三重   越冬する4羽が観られた 2012/02/26  三重