ベニアジサシ(チドリ目カモメ科)紅鯵刺
Sterna(ステルナ アジサシ属-アングロサクソン語でアジサシ)
dougallii(ダウガッリイ スコットランドの標本採集者Dougall氏)

Roseate(ばら色の) Tern(アジサシ類)     L33cm
レッドリスト 絶滅危惧U類

イギリス・デンマーク・アフリカ・インド洋の島々・中国南岸・東南アジア・カリブ海の島々で繁殖。北方のものは冬は南下する。
日本では、夏鳥として奄美・南西諸島の沿岸の島々や海上、港、海岸などに生息し、草地や岩地でコロニーをつくって繁殖する。本州・四国・九州ではまれに観察される。近年、福岡県有明海の人工島で繁殖が確認された。群生が強い。海へ頭から突っ込んで魚を捕らえる。
【声】「ギュイッ」「キィー」と鳴く。

【名の由来】紅い嘴・足からベニアジサシ。アジサシは水中に飛び込み「鯵などの魚を突き刺して捕る」という意味。

2008/07/13  兵庫   夏羽         足に金属環があるがNoの判読は出来なかった
雌雄同色。嘴が細長く、尾も長くて切れ込みの深い燕尾。
夏羽;額から後頭が黒く、顔からの体下面は白い。背や翼上面は灰白色で、腰から尾は白い。嘴は赤く、先は黒いが、繁殖期直前は雌雄とも全体に赤くなる。足は赤い。
冬羽;額から頭頂にかけて白くなり、嘴は黒い。
幼鳥;尾が短く、背や肩羽、三列風切は黒褐色と淡色の斑状で、淡色の羽縁がある。嘴は黒くて短く、足は暗色味を帯びる。
アジサシの亜種アカアシアジサシとよく似ているので、識別点を確認しベニアジサシとする
嘴が長く、尾端は翼端より外へ出る
尾・翼下面・体下面は白い
(亜種アカアシアジサシは嘴が短く、
尾端は翼先より出ない)
(亜種アカアシアジサシは外側尾羽の外弁は黒く、
翼下面の初列風切後縁に黒帯があり、体下面も淡灰色)