アオサギ(ペリカン目サギ科)蒼鷺
Ardea(アルデア アオサギ属-ラテン語でサギ)
cinerea(キネレア 灰色の)

Grey(灰色の) Heron(サギ類)     L93cm

ユーラシア大陸中部以南・インドネシア・アフリカ・マダガスカルに分布。
日本では、北海道から九州まで分布し、北海道では夏鳥で少数が越冬する。本州・四国では留鳥または漂鳥。九州以南では冬鳥。海岸、干潟、水田、湖沼、池、河川などにいる。魚などを嘴でくわえて捕える。平地の林に集団で樹上に営巣するが、溜池などの葦原で地上営巣することもある。
【声】飛翔中「キャッ」、地上では「ゴァー」と鳴く。

【名の由来】背が灰青色のサギなので、“蒼サギ(アオサギ)”。“サギ”は、声が「騒がしい」、あるいは白い羽の「さやけき」から転化した。
○奈良時代から「ミトサギ」の名で知られていた。平安時代には「アヲサギ」とも呼ばれるようになる。明治時代の鳥類目録には「ミトサギ」「アオサギ」が併記されているものもあったが、やがて「アオサギ」に統一される。

◇馬見丘陵公園では、1年中よく見ることができる。公園内での営巣は見られない。

2006/04/14  大阪   夏羽  婚姻色
雌雄同色。
成鳥;額から頭頂と顔から前頸は白く、眼の上から後頭に黒線があり、後頭に長い冠羽がある。背からの上面は灰色で、背と肩羽には灰白色の飾り羽がある。翼は風切、初列雨覆、小翼羽の一部が黒く、その他は灰色。翼角の部分には2つの白斑がある。前頸からの体下面は白っぽく、胸にかけて黒い縦斑がある。胸には白い飾り羽がある。嘴と足は黄褐色で、眼先は黄緑色。虹彩は黄色い。
繁殖期;嘴の基部、眼先、足が赤い婚姻色になる。
若鳥;冠羽がなく、眼の上からの黒帯もぼやけ気味で、上面がやや褐色味を帯びる。(上嘴が黒い)
2011/01/5   馬見  成鳥  2014/10/29  馬見  若鳥