アオバト(ハト目ハト科)緑鳩
Treron(トゥレロン アオバト属-ギリシャ語で臆病なハト)
sieboldii(シーボルトイ ドイツ人Siebold氏の)

White-bellied(白い腹の) Green-Pigeon(アオバト類-緑色のハト)     L33cm
奈良県レッドリスト 希少種

中国南東部・台湾・ベトナム北部に分布する。
日本では、留鳥または漂鳥として北海道から九州で繁殖し、北の地方のものは冬は南へ移動する。北海道では夏鳥。薩南諸島・南西諸島では冬鳥。丘陵地から山地の良く茂った広葉樹林に生息し、群れで行動することが多い。初夏から秋にかけて海岸の岩礁に群れで飛来し、海水を飲む習性がある。
【声】大きな声で「アオアー、アーオー」などと鳴く。

【名の由来】緑色のハトなので“青鳩(アオバト)”。“ハト”は奈良時代からその名で知られており、その語源は「羽音のハタハタ」からきたとの説がある。
○江戸時代の初期から「ヤマバト」または「アオバト」として知られるようになった。異名;「シマバト」「ヒウガバト」

◇馬見丘陵公園では、2012.01.15の探鳥会時に初記録しその年は越冬した。飛来することもあるが稀。

2010/01/23  奈良  ♂
♂成鳥;額と喉から胸にかけては明るい黄緑色で、頭頂から背、腰、尾までは緑灰色。小・中雨覆は赤紫色で、大雨覆は緑褐色。風切は黒褐色。腹からの体下面は淡黄白色で、下尾筒は非常に長く、脇から明瞭な黒褐色の軸斑がある。嘴はコバルト色で、先は黄色味を帯びる。足は赤紫色。虹彩は赤紫色と水色の二重でアイリングはコバルト色。
♀成鳥;♂に似るが全体に淡色で、小・中雨覆は緑褐色。
2010/02/19  奈良  ♀ 2012/01/15  馬見 ♂(雨覆の赤紫色・嘴の色が弱く若鳥?)
2011/07/02  神奈川  磯に飛来し海水を飲むアオバトの群れ(繁殖期の小樽銭函と神奈川大磯で見られる)
ミネラルの補給や木の実の毒消し等の説があるが?