アメリカヒドリ(カモ目カモ科)アメリカ緋鳥
Anas(アナス マガモ属-ラテン語でカモ)
americana(アメリカーナ アメリカに属する)
American(アメリカの) Wigeon(ヒドリガモ-擬声語) L48cm
北アメリカ北部で繁殖し、北アメリカ中部からメキシコ・西インド諸島で越冬する。
日本では、冬鳥として毎年少数が渡来し、湖沼、池、河川、内湾などに生息する。単独のことが多く、たいていはヒドリガモの群れに混じっている。雌の確実な渡来例はない。日本に渡来するアメリカヒドリの雄は顔に褐色味のある個体が多く、ヒドリガモとの交雑種であるかもしれない。
水面採餌(淡水)カモ類。
【声】♂は「ピャーピャー」と鳴く。
【名の由来】「アメリカで主に生息するヒドリガモ」の意。
◇馬見丘陵公園では2010年11月に飛来するがその日限りの観察であった。
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2007/12/26 奈良 左;ヒドリガモ♂ 右;アメリカヒドリ♂ |
♂成鳥;額から頭頂が淡いクリーム色で、眼から後方に緑色光沢の斑があり、眼のまわりは黒い。頬は淡いクリーム色地に黒班が密にあり、ごま塩模様。胸から脇はブドウ色で、下尾筒は黒い。尾は基部と中央尾羽が黒く、外弁は淡い灰褐色味を帯びる。
♀成鳥;ヒドリガモの♀に似て全体が褐色だが、顔が灰色味を帯び、一見顔色が悪く見える。三列風切がより黒く、羽縁は白い。
♂♀とも;嘴は短く青灰色で、先端が黒く、♂は基部に黒色部がある。腹から下腹は白く、腋羽は白色。翼鏡は緑色。
♂エクリプス;♀に似るが、頭部が灰色味を帯び、嘴基部には黒色部がある。 |
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2006/11/24 兵庫 ♂ |
2007/12/26 奈良 ♂ |