アマツバメ(アマツバメ目アマツバメ科)雨燕
Apus(アプス アマツバメ属-ギリシャ語でアマツバメ 足無しの意)
pacificus(パキフィクス 太平洋に属する)
Fork-tailed(くまでの尾の) Swift(アマツバメ類-速い)     L20cm

西シベリア南部からカムチャッカ・千島・サハリン・ロシア極東・朝鮮半島・中国・ベトナム南部・タイ北部・ビルマ北部で繁殖し、インド南部・中国南部からタイ西部・マレー半島・スマトラ・ジャワ・ボルネオ・オーストラリアで越冬。
日本では、夏鳥として沖縄諸島北部以北に飛来し、山地の断崖や火口壁、海岸の岸壁の亀裂などに集団で営巣する。空中生活に適応した鳥で、飛びながら睡眠もすると言われている。渡りの時には平地でも見られる。
【声】群れて飛行中に「ピリィ」「ジュリリリ・・・・」と鳴く。

【名の由来】雨が降りそうな天気になると低く飛びよく見られるため、“雨ツバメ(アマツバメ)”。
○奈良時代から「アメ」の名で知られ、平安時代になって「アマトリ」「アマツバメ」と呼ばれるようになった。異名;「ヤマツバメ」「ミヤマヒイゴ」「イハツバメ」「アナグラツバメ」「カザキリ」「カザトリ」「カマツバメ」

◇馬見丘陵公園では、渡り途中に上空を飛翔して行くアマツバメを観察することがある。

2010/05/01  隠岐     上空を猛スピードで飛び交う
体がスマートで、翼が細長いアマツバメ類。雌雄同色。
成鳥;体の大部分が黒色で、腰が白い。喉から頸は汚白色で、黒褐色の細かい縦斑がある。胸からの体下面は黒褐色地に白っぽい細かい横斑がある。翼は細長く、典型的な鎌形をしており、尾は深い凹尾。
2008/09/19  長崎 2011/06/05  東京   営巣する断崖近くの海上を群れ飛ぶ
反転した時など上面の腰の白さが目立つ。(ハリオアマツバメは下面の下尾筒が白い)
2011/07/02  静岡   断崖や岸壁の岩の隙間などで集団営巣する   
(繁殖期以外は飛び続け、飛びながら睡眠もすると言われている)