アカエリヒレアシシギ(チドリ目シギ科)赤衿鰭足鷸
Phalaropus(パラロプス ヒレアシシギ属-ギリシャ語でphalaridaオオバンのpous足)
lobatus(ロバトゥス 葉状の(足)を持った)
Red-necked(赤い首の) Phalarope(オオバンの足のようにヒレアシの意) L19cm
ユーラシア・北アメリカの北極海沿岸で繁殖し、インド洋沖・南太平洋沖・ペルー沖などで越冬する。
日本では、旅鳥として海洋上に多数渡来する。時に岸近くの海上、水田、川などに渡来する。関東地方以北の海上では夏にも見られ、東北地方以南の海上では少数が越冬する。水面をクルクル泳ぎ回り、頻繁に餌(おもに動物プランクトン)を摘むようにとる。
♂より♀の方が羽色が鮮やかで、♀は産卵するだけで♂が抱卵・育雛する。
【声】「プリーッ」と鳴く。
【名の由来】「頸の赤い水かきのある(ヒレアシ)シギ」の意。
○ヒレアシシギ類の古名を「ウキチドリ」という。異名;「オキチドリ」「ウミチドリ」「メジロチドリ」
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2013/05/05 北海道沖 夏羽 前から2番目と4番目の小さな個体(その他はハイイロヒレアシシギ) |
♂より♀の方が羽色が鮮やか。
♀夏羽;顔から頭頂、後頸、側胸にかけては青黒色で、頬と喉は白い。頭側から側頸、上胸は橙色で、腹からの体下面は白い。眼の上に小さな白斑がある。背からの上面は軸斑が黒褐色で、橙褐色の羽縁がある。
♂夏羽;♀に比し全体に色が淡い。
冬羽;頭部からの上面が灰色で、顔からの体下面は白い。眼の周り後方に黒斑がある。
雌雄、年齢を問わず嘴と足は黒く、嘴は細く真っ直ぐ。 |
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2013/05/05 北海道沖 夏羽 |
2013/05/05 北海道沖 夏羽 |