藤ノ木古墳

藤ノ木古墳は、法隆寺に残る記録には、「ミササキ」「ミササキ山」と記されており、崇峻天皇陵と記すものもあります。その後、発掘調査が進むに従い、斑鳩地方に勢力を持ったと思われる物部氏、蘇我氏、平群氏等の諸説が提示されていますが、定説化したものはありません。
古墳は円墳で直径50m以上、高さ9mの円墳で、出土品から、六世紀後半に築造された古墳であると考えられています。
1985年(昭和60年)の調査まで藤ノ木古墳は考古学の世界でもほとんど注目されることはありませんでしたが、この第1次調査以降、墳丘の測量や横穴式石室内の調査が行われ、玄室内は奥壁に接近して、奥壁と並行する形で、長辺を東西にして家形石棺がおかれており、未盗掘でした。石棺は二上山白色凝灰岩を使った刳抜式で、箱形の身と屋根型の蓋を別々に造りあわせたものでした。石棺の全面には朱が塗布されていました。
石室内には石棺北側から馬具などが発見され、又、埋葬後、攪乱を受けていない東枕にした2体の被葬者が確認され、そのそばには、鏡や刀など豪華な副葬品が確認されました。東アジアでもまれにみる優れた意匠や彫金技術を施したもので、金具などにパルメット文など共通の文様を用い、鞍金具には竜・鳳凰・象・などの禽獣文や鬼神像などを透かし彫りし、東アジアの様々な文様が集合したもので、仏教的要素・四神思想などの呪術的な世界の影響をみることができます。

場所 法隆寺南大門前より西へ徒歩5分
概要 藤ノ木古墳は整備工事が完了し、墳丘表面にコグマザサを植え、周辺には、解説板やベンチが設置されるなど一新しました。
石室内に入ることはできませんが、石室入口に設置された鉄扉のガラス窓越しに、石室内の様子や、玄室の石棺(実物)を見ることができます。

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