宝蔵院流槍術名古屋道場開設

開会挨拶第20世宗家 鍵田忠兵衛 宝蔵院流槍術
名古屋道場開設


月刊「武道」2002年10月号
名古屋道場師範 一箭順三

宝蔵院流槍術は、御縁を得て2月24日に名古屋道場を名古屋市広瀬町に開設しました。当流としては奈良道場のほか、奈良県外では東大阪に次いで二番目の道場となります。そして、これを記念して設立記念演武会を開催しました。
 もとより、名古屋は徳川御三家尾張藩の下で、歴史と武道への造詣が深く、今なお柳生新陰流兵法剣術、尾張貫流槍術の両御宗家が指導されている武道の盛んな地です。
 道場の開設にあたっては、先ず地元両御宗家にご挨拶申し上げ、重ねて記念演武会へのご出席をお願いしましたところ、演武をしても良いとの有り難いお言葉を頂戴しました。当初は、ごく内輪での演武会を計画していたところでしたが、両御宗家が演武くださる演武会ともなれば失礼があってはならぬと、急遽、両流派の説明と写真入りプログラムを印刷し、観客が少なくては申し訳がないと、新聞社に開催予告記事の掲載をお願いし、さらに奈良から前夜入りした伝習生達が案内チラシ五千枚を街頭や市内各戸に配布して観覧を呼びかけ、当日を迎える運びとなりました。

道場開き式
 当日は午前10時に、奈良より名古屋入りした鍵田忠兵衛宗家一行を加えて25名が道場前に勢揃いし、宗家の筆による「宝蔵院流鎌槍 名古屋道場」と大書された看板が掲揚され、いよいよ道場開き式が始まり、道場内では産土神である御器所神社宮司様による神事が厳かに挙行されました。

記念演武会
同日午後2時からは、道場近くで竣工したばかりの市立昭和スポーツセンターでの「名古屋道場設立記念演武会」です。縁のない名古屋の地で、しかも耳にした事のない槍の演武会にどれほどの名古屋市民が来て下さるのかと心配されましたが、開会前には既に200名の観客で客席があふれ、急いで追加の椅子を用意してお座りいただくことにしました。
 静まった会場では、鍵田忠兵衛宗家の挨拶に続いて柳生新陰流兵法剣術宗家柳生延春先生が「互いに研鑚しつつ、名古屋で宝蔵院流槍術を育て立派に花を咲かせてほしい」と激励のお言葉をいただきました。
 いよいよ特別演武です。尾張貫流槍術が新陰流槍行形、尾張貫流槍術表五行之形を、柳生新陰流兵法剣術が三学円之太刀、試合勢法、 燕飛之太刀をそれぞれの高弟方により演武され、観客はその絶妙の神技を固唾を飲んで見守りました。
 続いて、宝蔵院流槍術の演武です。始めに伝習者総勢25名が、槍術の基本稽古「しごき」を会場いっぱいに披露、その後、宝蔵院流高田派槍合わせの型表十四本、裏十四本、新仕掛七本を鍵田宗家はじめ伝習者により次々と演武いたしました。
 
そして最後に、名古屋道場の指導を担当する免許皆伝一箭順三が抱負と決意を述べて閉会となりました。
 こうして多くの人達に祝福され発足した名古屋道場は、新聞にも大きく取上げられ、お陰で、現在七名の熱心な入門者が集まり、毎週日曜日の稽古と、水曜日の自主稽古によってめきめき上達し、7月には合宿稽古を実施するなど鍛錬と親睦を深め、技と心の研鑽に努めているところです。
  

参考
宝蔵院流槍術 名古屋道場

 稽古日:毎日曜日(13:30〜15:30)
 道場長:鍵   忠兵衛
 師 範:一    
 責任者:大  
 466-0004名古屋市昭和区広瀬町3−6
 電話052-74-2240


来賓祝辞
柳生新陰流兵法剣術宗家柳生延春先生

特別演武:尾張貫流槍術

特別演武柳生新陰流兵法剣術

宝蔵院流槍術演武
基本稽古「しごき」

宝蔵院流高田派槍合せの型

宝蔵院流高田派槍合せの型

閉会挨拶
第20世宗家 鍵田忠兵衛
名古屋道場師範 一箭順三



2003.03.21