ロープの使い方
■ ふた結び:ロープを木や柱などに結ぶ基本的な結び方です。 | |
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長所:「丈夫に結べる、比較的簡単、解きやすい」 | |
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柱などに端を1回巻きつけ、輪に通します。 |
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さらにもう1回、輪に通します。 |
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A、Bをそれぞれの方向へ引っ張って結び目を締めます。 |
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A方向へ引く力が加わっている限り、緩むことはありません。 |
■ 本結び:ロープ同士をつなぎ合わせる時の基本的な結び方です。 短い2本のロープをつないで長く使いたい場合に有効です。 |
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長所:「1度締めると固く締まる、比較的簡単」 短所:「太いロープには不適、太さ、材質の異なるロープには不適」 |
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AのロープをBのロープの上に重ねて、巻き付けます。 |
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Bの端をAの端の下にくぐらせます。 |
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くぐらせたBの端をAの上から巻き付けます。 |
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A、Bの両端をそれぞれの方向へ引っ張り、結び目を作ります。 |
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A、Bを強く引っ張り、結び目を締めます。 |
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【解き方】Bの両端をそれぞれ別方向へ強く引っ張ると解きやすくなります。 |
■ もやい結び:対象物に直接結び付けずに、輪を掛けるような感じで結びます。 | |
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長所:「強度が高い、比較的簡単、応用範囲が広い」> | |
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元側をひねって中間に小さな輪を作ります。 |
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端を輪にくぐらせてから、元側のロープの下に通します。 |
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下をくぐらせたロープの端をもう一度輪に通します |
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元、端の両方をそれぞれ引っ張り、結び目を締めます。 |
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結んだ後は輪の大きさは変わりません。 ものの上げ下げや吊ったりする際に便利です。 応用範囲が広く強固なので「結びの中の王様」とも呼ばれています。 |
■ かます結び:ロープの末端同士を結びます。 新聞をまとめたり荷物を固定したりするのに便利です。 |
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長所:「強度が高い、解きやすい」 | |
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Bの端を折り返してループを作っておきます。 この状態から矢印の方向へ引いて締めます。> |
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AをBの上からくぐらせて全体をまとめます。 |
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くぐらせたAの端を、Bのループに通します。 |
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A、Bのロープそれぞれの端を強く引いて締めます。 かます結びは荷物の角の位置で結びましょう。 |
■ いぼ結び:棒を十字に結ぶ 竹垣などの垣根を作る際に用いる基本的な結び方です。 ひもは「シュロ縄」を水で湿らせて使うと作業性が良くきつく締まります。 |
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長所:「きっちり結ぶと、美しく見える」 短所:「ある程度の熟練が必要」 |
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竹垣を例にやってみましょう。 (図のようにロープの両端をA・Bとします) 図のように十字の部分にロープを下から上に通します。 |
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十字の部分を斜めに回して、Aの内側を通すようにBを上に出します。 |
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そのままBを縦の竹の裏から左に持ってきて・・・。 |
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A、Bの両端を図の方向にしっかりと引っ張ります。 |
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図のように、十字の部分でA、Bを交差させます。 ※交差させる時、A、Bの上下に注意! |
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交差してる部分を指で押さえて、AをBにかぶせるように上に持ってきます。 |
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AでBを絡めて、図のようにAの根元の部分の下をくぐらせます。 |
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手順7の部分も含めて交差している部分を指で押さえます。 BをAの下を通して上に持ってきます。 |
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そのままBを図のようにAの輪に通します。 |
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交差している部分をしっかりと押さえて、Bを強く引っ張ります。 |
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Bを強く引っ張って交差部分をしっかりと締めたら、交差部分を指で 押さえてAを引っ張ります。 これで、いぼ結びの完成です。 |
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反対側から見ると、こうなっています。 竹垣などを十字に結んだ垣根の事を 「四つ目垣」といいます。 いぼ結びはこの四つ目垣にはなくてはならないものです。 難易度が高い結び方ですが、ぜひ挑戦してみて下さい。 |
■ 新聞を束ねる | |
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長辺の1/3くらいでロープを曲げて、裏を通します。 |
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カギ型に引っ掛けた後、これをもう1回行ないます。 |
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両端を裏へ回します。 (ここで新聞の束を裏返します) |
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端を返して、交差しているロープの下を通します。 |
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元側の上を通した後、交差しているロープの下をくぐらせます。 |
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端を強く引いて締めます。 |
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これも2回行い、もう1端のロープと「本結び」や「かます結び」で結びます。 かます結びの場合は、角の部分で結んで下さい。 |
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「キの字型」と呼ばれる結び方が完成。 |
■ 自転車の荷台に荷物を積む | |
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ロープの端を二つ折りにして、両端を折り曲げた輪に通すように 荷台に結びます。 |
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Bの端は40cmほど残しておきます。 |
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Aの端を回して、荷物を固定していきます。 左右均等にまんべんなくロープを回します。 |
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Aを荷物の角で端を二つに折ってループにします。 残しておいたBの端をこのループの上から巻き付けます。 |
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巻き付けた後にループをくぐらせます。 |
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両端を引いて締めます。 こうすることで末端は「かます結び」になります。 |