映画ファンの7割が「名作リメイク観たい」、松竹調査
2008年04月17日/日経BP社(文/平城奈緒里=Infostand)

 松竹は2008年4月16日、「リメイク映画」について映画ファンに聞いたインターネット調査の結果を発表した。88%が「今後もリメイク映画は増えると思う」と回答。「旧作の映画をリメイクで観たい」は68%に達し、名作リメイクが受け入れられていることが分かった。

 リメイク映画が増える理由は、70.7%が「隠れた映画がまだたくさん存在するから」と答えた。旧作映画の魅力については「当時の生活・文化などを体感できる」(65.8%)がトップ。一方、名作リメイクを観たい理由は「技術が進歩して映像・音楽などの品質があがっているから」(65%)、「演出が変わることで原作映画とは違う魅力になる」(51.3%)などが多かった。

 調査は月に1本以上映画を観る映画ファン400人を対象に3月8〜9日にインターネットで実施。世代の違う男女M1・F1層(20〜34歳)、M3・F3層(50歳以上)各100人が回答したが、世代別の意見の違いはなく、世代を超えてリメイク映画や名作映画への興味・関心が強いことが分かった。

 日本映画では名作のリメイクブームが続いており、東宝では2007年に黒澤明監督の「椿三十郎」が森田芳光監督の手でリメイクされたほか、2008年にも、「隠し砦の三悪人」(黒澤明監督)、「私は貝になりたい」(橋本忍監督)、「按摩と女」(清水宏監督)のリメイクがそれぞれ進められている。