トモダチと午前3時の冒険。




三井の持つ車種はBbという1ボックスカーで、夜闇に浮かび上がる白い車体は
つやつやと存在感をアピールしていた。
「広くていいだろ。オヤジに借金して買ったんだよ」
「へぇ〜いいスねなかなか」
 もともと運転には興味があり、見慣れない車を宮城は穴の開くほど見て回った。
その宮城の様子を見守る三井はどことなく得意げだ。
「そういやテメェも単車乗れたよな。車免はいつ取るんだ?」
「俺も早めに取りたいっすね。そういや俺、三井サン乗せて走ったことあったなぁ…」
「あーあったな。てめぇスピード狂だろかなり。俺めちゃくちゃしがみついたもん」
「ああそういや骨が折れそうなくらいしがみつかれた事あったっすね…」
 思い出の中の一場面が鮮明に浮かんで消える。
 どうやら宮城と三井はスキンシップの回数がそれなりに多かったらしい。
三井が躊躇わないくらい接近して宮城に触れるのは、過去の名残かと納得した。

「乗れよ。出すぜ」
「三井サンが運転すんのかー。新鮮っつーか不安つーか…」
「なんだとバカヤロウ」
「ウソウソ。お邪魔しま〜ス」
 運転席と助手席に同時に彼らは乗り込み、同時にシートベルトを締める。
ボールを器用に操る指でハンドルを真剣な表情で握り締める三井が、たかが一歳違いなのに
酷く大人に見えて、宮城は切なくなった。








 

 危なげなく車は発進して、国道を駆け山を走り、田園風景を抜ける。
湘北高校に2人共が在籍していた頃、マネージャーや副主将たちに呆れられるほど
饒舌だった彼らだが、過ぎた時がそうさせたのか会話は長く続かなかった。
 助手席で背後に消えていく夜景を眺めながら、宮城はそれでも隣りの男の事を思った。
 ―――アンタ気づいてる?俺、ちょっと背ぇ伸びたよ。
同時に車の側面に立ったとき、カールーフの向こうから覗いた三井の姿が記憶よりも
少し縮んだように感じ、同じ高さの座席に座って初めて自分の身長が伸びたことに
宮城は気づいた。
 気になったり、別れたくなくなったり、身長の差を比べたり―――
 宮城は自分がこんなにも三井を気にしていることが意外で少し笑った。
 だってこの人面白いんだもんよ。言ってしまえばそれで足りた。でも自分は未だに大学生の
三井に対しての感想をなんら明確に告げていない。
 だって俺はまだアンタのことあまりにも知らない。それで事足りた。今までは。


 やがて車はゆっくりと停車する。かなり走ったように思ったが、あのカラオケボックス
からそんなに距離はないようだ。ステレオで鳴っていたアルバムは半分くらいしか消化して
いない。
「…こっから歩き?」
「ああ。暗ぇから足元気ぃつけろよ」
 車から降りて宮城が辺りを見回すと、まず鬱蒼とした竹林が眼前に小高い丘を形成していた。
誘うように細い砂利道が一本、先の見えない闇の中へと消えている。
 近くに川でもあるのか、ウシガエルの声が静寂の中にも低く響いていた。
「今午前3時だとよ。今くらいだと日の出何時くらいなんだろうなー」
「まだ結構早いですよね」
 唐突に背後から聞こえた三井の声に視界を翻す。三井はトランクの中から取り出した
2本の懐中電灯の一本を宮城に向かって差し出した。
 受け取ろうと手を伸ばす宮城に、月明かりすら届かない闇の奥で三井はそれでも太陽の
ように笑った。
「さぁ冒険のスタートだ」
「冒険って…こんな時間にすか?もしかしてここから?」
 宮城は不安げにさっきまで見上げていた丘を視線で示す。
 生ぬるい風に煽られざわざわと騒ぐ黒い森林と、その中心を割る整備されていない
道は不気味以外の何者でもない。
 しかし宮城の期待を裏切って、三井はもっともらしく頷いた。

「ったりめぇだろー。ちなみに街頭なんて一個もねぇうえ、墓場や廃村のなごり
みてぇのもあるから、覚悟しとけよ〜。過去一緒に来た奴、皆逃げたしな〜」
「ウッソォ!!ななな何でそんなとこに行かなきゃならねぇんだよ!!」

 やる気の三井に向かってあからさまに慌てる宮城だったが、三井はなお構うこと無しに
続けた。山道の前で躊躇する宮城を追い抜いて、懐中電灯をひらめかせながら砂利の音を
立てて闇に吸い込まれる。
「ちょっと大学のダチの間で有名な云われがあんだよ」
 宮城は三井の言葉に引かれるように嫌々付いて行く。左右を果ての見えない竹林に
包囲されるのはやはり頂けなかった。
「…云われって何なんすかー…」
 三井は少し沈黙したが、やがて宮城に姿は見えないまま声だけが闇に溶けた。

「…この谷を男2人で制覇すると、なんつぅか、友情が永遠になるんだってよ」
「…は?」

 苦い物を食んだような三井の物言いに、宮城はみっともなく間抜けな声を上げた。
それは、宮城にとって意外な答え以外の何者でもなかったので。
「あー!やっぱな。呆れると思ったんだよ。別に俺も信じてるわけじゃねぇけどよ。
何かあった方が楽しいじゃねぇかよ。何も利益無しで誰がこんなところに来ると―――」
 いきなり拗ねだした三井に、宮城は足早に追いついて体温の直に触れる手首を
捕まえる。
「待ってよ!!別に呆れてるワケじゃねぇよ。ただ、意外だっただけで…」
 頬を少し紅潮させて呟く宮城に、三井も掴まれた手首から伝導する熱に自分の言った事の
恥ずかしさに気づいたのか体全体でたじろぐ。
「バっ…バカヤロウ!そういう意味じゃねぇんだよ。ただ、そういう迷信があるってだけで、
別にてめぇと永遠にダチでいてーとかそういうわけじゃ全然…!!」
「ひっでー!!言い出したのはアンタだろうが!!」
 バスケ部時代そのままのノリで喧騒を始める二人だったが、突然ばさばさと羽音を響かせ
竹林を割ったカラスにびくっと身を震わせる。まるで異世界のようにガマ口を開ける森の奥
と、人間以外の生き物がたてる様々な音は大人の階段を上りかける少年たちにも恐怖を与えた。

「い、行くンすかマジで」
「ここまで来てやめんのかよ…」
「じゃあしょうがねーから付き合いますよ…」
「別に無理してこねーでいいよ!」

 いがみ合いながらも、2つの光源で足元を照らし月明かりも何も届かない暗がりの奥を
目指す。
「この懐中電灯ちっこくて役立たないっすよ。百均でしょ?」
「うるせぇな。あんまり明るかったら肝試しにならねぇだろ」
「これ肝試しだったんだ―…」

 夏だと言うのに何故か冷たい空気に、三井と宮城は一定の距離をつかず離れず
歩いて行った。いずこかの物とも知れぬトタンの破片や、錆びた鉄くずの山が放置
される林の隙間に不気味さが増幅される。
「そりゃあこんなリアル肝試しをこんな時間にやんなら友情も硬くなるってもんすね…」
「だからその話は…!」
「はいはい。オマケだっていうんでしょ…」
 三井の抗議を聞き流しつつも宮城は思った。でもアンタ、少しはそれを望んで俺を
つれてきたんじゃないの?
 宮城が三井を気にかける思いまでとはいかないが、三井も少しは自分のことを思い出したり
気にかけたりはしてくれているんじゃないだろうかと期待してしまう。
かってパートナーを組んだときのようにはもう戻れないが、それでもあの夏に一緒に感じた
熱さを、過去のものと片付けるのは早いような気がした。

「しかしそんなことよりもー!!」
 思考の半ばで唐突に宮城は叫んだ。凹凸の激しくなった道に足を取られ、盛大に一つの
穴ぼこにはまったのだ。自然にできた空洞は少し深く、脹脛の半ばまでがその中に吸い込
まれた。
「どっ、どうした宮城!!」
 心配よりも恐怖を前面に押し出した僅かに震える声で、三井が宮城に駆けよりその手を
取った。宮城は情けない声で三井を見つめる。
「三井サ〜ン。ここらへん穴開いてるよ〜。足ハマったよ〜」
「わかったから情けねー声出すんじゃねぇよ。捻挫とかはしてねぇだろうな?」
「そ、それは大丈夫…」
 この時期にこんなことで怪我とはシャレにならなかった。 
 三井も宮城の思っていることに気づいたが、思慮深げな声で問う。
「引退はまだだったか…」
「あ、ええ。この一週間であいつらに全て引き継いで、やめようかと思います…」
 こんなところで先輩後輩になっているのが可笑しくて懐かしくて、宮城は何故か
泣きそうになった。
「もー、そんな時期なんだなー。早ぇよ。時がたつのは」
「何年よりくさいこと言ってんすかー」
 宮城が穴から足を抜いても、三井の手は宮城の腕を握り締めたままで、それに居心地の
悪さを感じた宮城は笑いながら腕を引いた。



「あー、ダメ。この先ヤバいっぽい。すんげー出そうな家とかある」
「ここまで来たらもう堪忍しろよ。まぁ田口はここで思い切り逆走しやがったけど…」
 宮城が額を押さえて懐中電灯を嫌そうに向けた先は、三井が当初言っていた「廃村の
なごり」であった。敷地はだだっ広いが、ぽつんぽつんと建ち並ぶ、殆ど原型を留めて
いない日本家屋が、風をすり抜けさせガタガタとその身を痙攣させていた。
「ひぃ〜何か見えた気がする!」
「え、マジ!?やめろよ!!」
 女(とりわけバスケ部のベテランマネージャー)の前ではやたらと格好を付けたがる宮城
が今は半泣きで慌てて三井のシャツの袖を引く。三井もまたハンサムな顔を引きつらせて
宮城の視線を追って身を竦ませた。いい意味では肩の力を抜いているといえなくも無いが、
悪く言うとただ恐怖に飲み込まれているだけの2人であった。
「み、三井サン。一人で逃げたら末代まで祟ってやるからな!」
「テメェ宮城!こ、この状況で祟るとかいう単語を駆使するんじゃねぇ〜…」
「げっ!お、俺までそういう発想しちゃったじゃんか三井サンのバカー!!」
「と、とりあえず八つ墓村はもう嫌だ!早く行こうぜ〜」

 三井と宮城は一気に自信のある脚力で村を走破し、再び暗い林道へとその身を投じた。


「永遠の友情か〜。そんなのあるんすかね」


 大分暗闇に慣れてしまった宮城は、何の気は無しに三井に話を振った。三井はただ
細長い体躯を時々闇に紛れさせながら呟いた。
「…ねぇだろ。ねぇよそんなん」
「…そっすよねー。不鮮明過ぎるっすよね〜」
「大体どこまでが永遠なんだよ。死ぬまでか死んだ後も続くのか…」
 ただ歩きながら自嘲気味に吐き捨てた三井の言葉に、宮城は知らず応えていた。
「三井サン死ぬなんて言わないでよ」
「あ?別に今死ぬとは言ってねぇだろうがよ。怖いのかよ」
「そういう意味じゃなく。アンタが俺の知らないとこで野たれ死ぬのは何だか嫌だね」
「それを言うなら俺だって!死にそうに無いてめぇがどうやって死ぬのかは興味あるっての!」
「素直じゃないんだから…」
 宮城は三井と会話しながら、あの1年前の感覚が蘇ってくるような気が何となくした。
 見たままのものだけ信じて笑いあった、友情でもなんでもなく繋がっていたあの頃。

「素直じゃないんだから三井サン。アンタが最初に言った、俺に会えて「嬉しい」って
言ったの、俺覚えてるよ」
 きっといつまでも。それは永遠とは違うのだろうか?
 トモダチとはなんだろう。

「…俺だって覚えてる。言ったことに責任取れねぇほどバカじゃなくなったっての」
 三井は照れくさそうに短い髪の毛を指で梳くと、暗闇の恐怖も忘れたように
黙々と強い足取りで土の上を歩いていた。
「実はここまで来たの初めてなんだぜ。男でも怖いモンは怖くて、俺も最初先輩に
連れて来られた時めっちゃビビッて逃げ帰ったっての」
「そりゃあ…おもしれぇ…」
 語る三井の話を宮城は薄く笑いながら聞いていた。
 だから隙を見せんなって。誰にでも素直なのは美徳じゃない。それとも俺だけに?
 何だかとても、三井のことが気になる。
もう数え切れないくらい宮城はそう思ってきた。この非日常的な空間の意味も何時しか
忘れるくらい。まだ思うのだろう。

「お前となら、制覇出来るかもな」

 トモダチとはなんだろう。不明瞭な関係。
 トモダチならどこまで許されるのだろうか。永遠を約束されても、この手に何も
残らなければそれは意味が無い。
 俺をそんな一言で片付けるつもりですか?

「俺と三井サンなら、きっと行けますよ…」
 宮城はそう言って、儚ささえ感じさせる笑みを唇に刻んだ。

「はっきりさせとこうか宮城」
 やがて三井がくっとシャープな顎を心持ち逸らせ、標準よりもきっと薄い色だった
双眸でもって森の隙間から見える空を射た。
「…何を」
 釣られるように宮城も上空を見て、僅かな星の瞬きに目を細めた。
 いつのまにか2人はずっと上り調子だった道を下っていた。

「…好きなやつが出来たぜ。まだ全然つれねぇんだけど。勝手な話だけどお前に
言いたかったんだ」
 泉に一滴の水が波紋を描くように染み渡る三井の聞きなれた声。
「…ははっ。あんな大掛かりなセッティングまでして?」
「そうでもしないと、てめぇに会う理由が無い」
 困ったように三井は笑って、高校時代の意地っ張りで照れやな様相を垣間見せた。

「ごめんな。どうしてもここに来て、これ言って、てめぇと制覇したかったんだ。
きっと忘れられないトモダチだから」
「…こえぇ殺し文句」
 宮城は笑った。三井の考え、そして言う“トモダチ”は一回にして宮城に
その価値ある意味を教えてくれたから。
宮城は足を止めると携帯電話を取り出して、三井の方向に構えた。
 立ち止まったところには、ずいぶん前に見覚えがあった。
「三井サン笑って」
 そう言っても笑顔は案外作るのが難しい。割合大きな瞳を見開く三井の姿は、そのままで
宮城の携帯電話のカメラに収められた。
「凄いでしょ。フラッシュつき。これで制覇したって証拠にできますよね」
「あ…」 
 気づいたら元の場所に戻ってきていた。三井の車が眼前に控え、背後には整っていない
道が竹林に囲まれて伸びている。冒険は、終ったのだ。
「あーっ!証拠っつってもゴールもスタートも一緒なんだから撮っても意味ねぇじゃねぇか!
ど、どうせならあの地蔵のトコで…」
「あそこはシャレなんないすよ…つか墓場ってありましたっけ?」
「あっただろうがよ!素通りしただけだったけど!」
 宮城は思い返したが、あの冒険の道筋は何一つとして記憶に残っていなかった。
ただ鮮明なのは、汚されない空気に紛れる声と、そして彼だ。
 好きな人が出来たと言った。
 宮城と同じように片思い。
 三井も宮城も恋愛のスタートラインは同じだと言うことを言いたかったのだろう。
あるいは彼なりの、励ましだったのかもしれない。
 誰よりも三井が、宮城とマネージャーである彩子の関係を冷やかしつつも楽しみにして
いたのは現役のあの時代から明白だった。

「はぁーっ、疲れた…帰ろうぜ」
「は、はぁ…」

 気の抜けたように三井に並ぶ。
 帰ろうぜといった三井の、まだ見上げる位置にある横顔は端正で。
 綺麗過ぎて消えてしまいそうだった。

 ふと気づく。

 忘れないでと願ったのも、暗闇より別れに恐怖を感じたのも、接触に畏怖したのも。
 そして全てが気になって、三井の言葉の端々に「嬉しさ」を感じたのも。
 宮城はこういう感情を知っていた。
 また会ったなら、また会ったなら。

 そう願いつつも、また別れる。
 人生において多々ある別れに、ここまで翻弄されたことは思えば無かった。

「三井サン!」
「あぁ?なんだよ」

 車に乗り込もうとする寸前の三井を、その場で地に留める。
「そっ、その好きになった人は良い人なの…?」
「…」
 三井はしばし黙してそしてにやりと笑う。
「彩子と同じくらいな。だからお前も頑張れ」
 そしてその後少し躊躇するようにはにかむ彼の表情に、宮城はいいなと感じたのだ。
こんな場違いなときにでも。
 
「ハハハ…同じ境遇っすね。苦労するよアンタ。その性格だもん」
「るっせ。てめぇも性格いいとは到底程遠いじゃねぇか」
「それも同じっすね」
「どうやら永遠の友情が結ばれたみたいだからな…」
「―――」 
 
 永遠の友情。恐怖の中どこまでいっても逃げ出さなかった。
 その価値ある称号に何故か素直に喜べない理由に、やがて宮城は思い至る。 

「…俺は」
 多分あのめまぐるしい夏以来、宮城は目を見開いたまま涙を流した。新キャプテンに
任命されてからは、表すことを極力抑えた弱さ。
「宮城!?」
 何も気づかない何の罪も無い元先輩は、仰天して宮城の肩を長い指で掴んだ。 

 青天の霹靂のように確信してしまった。
 何も知らなくても好きになってしまっていた。
 とても、気になっていた。それが理由。

 でも幸せそうに好きな人がいるのを告げる彼の姿も何だか素敵だった。
 宮城は思った。ちくしょう。
 まるで真夜中の太陽のように眩しくて、切ない。
「ど、どうしよう…俺…違う。違うンス…」
 三井を困らせることになったら。再会を果たしたとき笑っていてほしいと思った
のは嘘じゃないのに。
 
 永遠の友情で満足しろというのか、それとも真夏の花火のように大輪を咲かせて
砕け散るか。そして好きなのは三井だけじゃない。切り捨てられもしない。
 どれもが希望で、そして絶望だった。 

「どーしたんだよ泣くなよ宮城。泣くなって。すっげぇ悪いことした気分になるじゃ
ねーかよぉ」
 心底困ったように三井が頼りない声で、それでも優しく宮城の髪の毛に長細い指を通す。
 悪くない。アンタは悪くない。
 宮城は何度もそう思ったが、喉の奥からひっきりなしに上がってくる嗚咽に意味の在る
言葉は全てかき消された。

「泣くなって…」
 しまいには三井は困り果てて、背丈に見合わない薄い胸に宮城の頭を抱きこんだ。
そんなことしないでくれと、告げる余裕もなく宮城は泣き止めない。 
無防備に体温を接触させる三井に、今だけ思い切り子供に戻って甘えてしまおうか。

「てめぇの弱いとこなんて今日初めて見たから、どうすればいいんだかわかんねぇよ…」
 
 三井は僅かに大人になった思考に意識を総動員して、ただ宮城が泣き止むのを待っていた。




 2人の関係に、まだ名前は無い。







 
 いい年して始まってもいない2人…締めにこれはどうなのか(汗)
 無駄に長いです。うんざりです。明るいのが書きたいです。
 でも、宮城の報われない恋はいいですよね…(おい)
 ケツメイシの曲は「トモダチ」も含めていろいろいいですのでよろしければ
 お聴きください!なんか男同士の友情を歌わせたら巧すぎです!!
 ってリョ三は友情じゃダメなんだってば!!イチャこらさせないと!!(汗)
 お付き合いありがとうございました〜(拝)
 そういえば冒頭の曲誰かわかりませんか?有線で聞いてちょっと気になって
 いたもので…(汗)
  02.08.17