Three Kings
「ER」のジョージ・クルーニ主演の湾岸戦争を舞台にした映画。
ベトナム戦争を描いた映画は山ほどありますが、これからは湾岸戦争を描いた映画が増えてくるのでしょう。湾岸戦争が終わって、フセインの隠し金のありかを描いた地図を捕虜のイラク兵から手に入れたジョージ・クルーニーら「4人」のアメリカ兵が、密かに金探しに出かける話です。
ベトナム戦争は、いろいろな角度から描かれていますが、湾岸戦争には政治的な視点や帰還兵士の心の病といった問題が今一つ薄いので、兵隊たちは全体に明るいです。それでも、取材に来たエミリー賞女性レポーター、フセインに対するレジスタンス、米軍に家族を爆撃されたイラク兵など、いろいろ役者をそろえています。全体にイラク兵に対する描写が通り一片かなあと思わなくもないですが、イラク側に重きを置いた映画は別に作られることでしょう。
「ER」のファンへのサービスか、それと思わせるようなカットも入っています。ジョージ・クルーニは、病院にいるより砂漠のほうが似合う感じがします。現代のアメリカ映画らしい作品だと思います。
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