Tarzan

最近低迷している、ディズニー長編映画の最新作です。
ライオンキング以降、キャラクターに魅力がない、音楽が心に残らない、絵も CG はすごいけども今一つマッチしない、ストーリーも何か変わりばえがしないなど、決して水準を下回っているわけではないけども、今一つパンチに欠けています。今回の作品でも、そのいくつかは残念ながら継承されています。
たとえば、フィル・コリンズの音楽はそれなりに素敵だし、絵にもよくマッチしてますが、映画館を出ると印象が残らないのです。キャラクターもターザンを除くと、今一つです。最近のディズニーヒロインどうよう、ジェーンは強い女性として描かれていますが、それ以上のものではありません。また、脇役陣のゴリラや象、また悪役のハンターはさらに魅力がありません。「美女と野獣」の食器たち、「アラジン」のジェファーのようなキャラがいないのです。
ただ、この映画の最大の魅力は、ジャングル狭しと駆け回るターザンのダイナミックな動きでしょう。実写で成功した作品をアニメに持ちこんだとき、動きがぎごちなく感じることがありますが、CG を隠し味に使って、つたをたぐり枝を駆け抜るターザンは見ていてあきません。これまで以上に、CG が陰にまわって自然な映像を作り出しています。やはり、強くてかっこいい主人公の存在というのは、映画を面白くします。今回のターザンの動きは、それだけで見る価値はあるでしょう。
おなじみの、あ〜ああ〜、は迫力足らなかったかも。
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