Music Of The Heart
実話を元にした、「陽のあたる教室」バイオリン版という括り方は失礼かも。
海軍将校の夫と別れた女性が、二人の子供を抱えて、なんとか仕事を得るため、ニューヨークの下町の小学生相手に、自らが所有する50台のバイオリンを元に、バイオリンを教えようとします。当然ながら、バイオリンなど触ったことのないダウンタウンの子供たちには手を焼かされ、周囲の理解も得られない状況の中での苦闘振りが描かれています。仕事と家庭、そして恋に悩みをかかえつつ、現代の女性として確固とした生き方を見せています。
「陽のあたる教室」でもそうでしたが、音楽教育じたいがアメリカでは軽視の傾向のあるのでしょうか。そうした中、彼女の運動に賛同したと思われる、偉大なバイオリニストたち(「神様」アイザック・シュターン、「シンドラーのリスト」のイザーク・パールマンなど)がこの映画にゲスト出演しています。彼らの演奏の部分だけでも見る価値があるでしょう。
主人公を「ソフィーの選択」のメリル・ストリープが好演しています。ストリープはバイオリンを元から弾けたのかどうか知りませんが、教師として伸びやかに弓を動かしていました。主題歌を歌ったのは有名な歌手で、彼女が同僚教師として映画に初挑戦しています。彼女の二人の子供が、なかなか可愛い。日本でも若い女性に人気のあるバイオリニストのジュシア・ベルとともに、美形の男性好みの人には見所かも??
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