Grey Owl

実話を元にした、アッテンボロー監督の最新作です。
1930年代、実際の人物だった、カナダ在住の“インディアン”アーチ・グレイ・アウルの物語です。静かなハンターとして一流の腕を持つグレイ・アウル、雑誌に記事を連載する作家の面を持ちます。このカナダの自然を描いた連載をまとめた本がベストセラーになり、あちこち講演にも出かけて自然保護運動や民族保護のはしりでもあったようです。
グレイ・オウルを演じた、五代目 007 のピアス・ブロスナンが別の一面を見せています。少なくともこのブロスナン、女性にはたいへん奥手で、ヒロインとアウルとの関係を 007 だと思って見てるとちょっと笑えます。押しかけ女房のヒロイン、アーチを困らせることも多いのですが、だんだんといい奥さんと思えるようになりました。役者としてもたいへんすぐれているブロスナン、007 にはもったいないかも。
春夏秋冬じっくりと撮ったカナダの自然が細やかです。カナダのネイティヴたちも多く登場し、等身大に描かれています。ビーバーの子供が人なつっこくてたいへん可愛い。いい映画です。
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