Anne of Green Gables
プリンスエドワード島のシャーロットタウンで、35年にわたって演じられている、赤毛のアンのミュージカルです。カナダで最長のロングラン記録を更新中で、日本にも来たことがあるようです。
客席は1000以上あると思いますが、ステージはそれほど広くなく、奥行きもあまりありません。オケも指揮者のみが頭を出して、オケのメンバーは舞台下のふたの中にいます。
大作ミュージカルというより、こじんまりとした感じです。このほうが、アンの世界にふさわしいと思います。何といっても主役のアンが魅力あります。伸びやかなソプラノで歌い上げる歌は、十分客席を魅了します。また、マリラ役の方はもう29年間演じつづけていて、マリラのイメージそのものです(アニメのマリラにも似ています)。アンの学校の女先生も華のある方で、彼女が中央に立つとステージが明るくなります。
2階づくりのグリーン・ゲイブルスのセットも、けっして大掛かりなものではありませんが、よく考えられていたと思います。いろいろとあげつらうこともできますし、決して最高のミュージカルの一つ、というわけでもありません。ただ、シャーロットタウンで演じられることに意味があると思いますし、またプリンスエドワード島に来た観光客をじゅうぶん楽しませてくれる内容だと思います。今後もアンの役者を交代させながら、いつまでも続いてほしいと思います。
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