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ホールダウン金物用座付きアンカーボルトを使用した場合の問題点


F各試験体の試験状況


タイプ2 背割直交HD金物15kN用 M12ボルト仕様


(1)

ホールダウン金物の15kN用を、背割りと直交にM12ボルトを設置した。

(2)

浮き上がりによるズレ≒10mm程度で、ホールダウン金物が降伏し始めた時点で、土台の曲げ破壊が起きた。

このような土台の破壊は脆性的でかなり危険な破壊性状である。

(3)

座付きボルトでホールダウン金物を設置する際は、その両側に近接したアンカーボルトA−70と座金80角×9.0を設置する必要がある。

しかし、15kN以上のタイプでは、その所定の耐力を発揮する前に土台で破壊してしまい、思いもよらぬ脆性破壊へとつながる恐れがある。



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 ©Tahara Architect & Associates, 2003