N邸 耐震改修工事

鉛直構面補強


本建物は重量に対して圧倒的に耐力壁要素が少なかった為、新規に耐力壁を設置して対処した。

新設の壁は基本的に構造用合板による耐力壁で構成し、一部に余力として面格子耐力壁も設置した。

また、既設壁で軽量化の為に土を撤去した箇所や・垂れ壁においても施工可能な範囲は、軽量化の為に土塗り壁を構造用合板耐力壁に取り替えている。


 

構造用合板による補強


建築基準法上、土塗り壁の壁倍率(強さの指標)は0.5倍/mであるが、構造用合板耐力壁は片面貼で2.5倍/mとなり、おなじ無開口の壁で補強する前(土塗り壁)と補強後(構造用合板片面貼)では「5倍」耐力性能が上がったことにななる。

その代わり、接合部に生じる力も増大するので、金物による補強やRC造基礎による補強等を行って対処している。


 

構造用合板による補強         柱脚金物の設置


使い勝手・採光・通風等を考慮する箇所においては、、「面格子耐力壁」を採用した。



面格子耐力壁

 

面格子の設置


 

面格子の止め付け



©Tahara Architect & Associates, 2005