光明寺 耐震改修工事3.調査概要− 3-2.調査位置・状況− 3-2-1.基礎調査状況

37 本堂南東側の床下部分

この通りでの柱脚部に目立った蟻害・腐朽等の劣化は見られなかった。

写真の通り床下の通風がよく、自然換気により劣化がなかったものと思われるが、耐力要素としては効果がないので、耐震補強をする時は、通気が悪くならないように補強したほうがよい。

38 本堂西側の床下部分

本堂東側より西を見た状態。

丸太の床束が丸太の大引を受け、さらにその丸太の大引が根太を受ける形で設置されていた。

この状態では将来的に床のたわみが出るものと想定されるが、すぐ起こる状態ではないと思われる。

39 本堂 床下部分の束

この束の上に大引の継手箇所があり、束に60×120程度のパッキン材を設置して釘で止めてある程度であった。

できならば、将来的にたわみが出る可能性があるので改修したほうがよいと思われる。

40 内陣と書院との界壁

ここにもクラックが生じていた。

この上部には土壁の耐力壁36があり、この部分を補強して耐力壁構面にするつもりでいたが、このように基礎の欠陥が発見されたのでこの基礎も何らかの補強をしなければならないと思われる。


 ©Tahara Architect & Associates, 2003