木構造建築研究所 田原が今まで約20年木構造設計及び構造監理等を行って来たなかで、出会った本当に心に残る棟梁・大工職人の人たちについて紹介します。
特に技術的及び人格的に感銘を受けた人々を掲載し、木造架構のプレカット化が進む中でも大工技術に誇りを持って仕事に取り組んでいる人々を紹介するコーナーです。
あらい建設の大工チームの一つを率いる。
木を見極める伝統技術だけでなく、現代工法にも対応できる能力があり、優れた技術力を発揮し、墨付け加工精度が非常に高い技術を駆使している。
故郷である岡山の優れた棟梁を紹介いたします。
写真の通り見た目で頑固さが感じられる棟梁ですが、その頑固な技術は、私が出会った棟梁の中でも、5本の指に入ると思われる技術を持っています。
木を組み合わせる技術にこだわった棟梁で、当方の新しい発想の架構も最初はなかなか理解を示してくれませんでしたが、こちらの意図をきちんと伝えると、「とりあえずそこまで言うんだったらやってやるか」の気持ちでやっていただいたが、その加工技術は、本当にすごいの一言で、木構造設計者として図面では描けるが、形として作り上げる事がいかに技術を必要とするかを、感じさせてくれた棟梁で、当方の至らない点をカバーしてくれた人であり、本当にお世話になった棟梁です。
あらい建設さんよりプロフィールを頂いているので下記に掲載します
渡辺 稲積(わたなべ いづみ)
昭和21.12.7生まれ A型
職 歴 ~
約40年 (その内、あらい建設の仕事を 約20年)
自営から手間請負
修業時代~
親方は短気な性格ですが、私の親のことまで気遣ってくれる人情味のある心のやさしい人でした。
「技の伝授」というよりも、「人の心」・「人間として・・」について、教えをこうたと思います。
あらい建設の仕事~
和風住宅を中心に任されてきました。
ひとりごと~
20才もチャレンジャー
60才もチャレンジャー ⇒ いつまでもチャレンジャー
あらい建設から~
渡辺さんは、「いつまでもチャレンジャー」の気持ちを心がけておられるからこそ、戸惑いながらも 「前」に向いて歩ける人なのです。