意匠設計 | : | 森本設計 |
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構造設計 | : | 木構造建築研究所 田原(担当: 村田) |
施工者 | : | 川嶋建設 |
公民館は瓦葺屋根でこの地域は積雪1.5mに及びます。
無積雪時等級3以上、積雪時等級1の耐震性能です。
貫をうまく使って金物だけに頼らない構法としています。
このホールはスパンが9.5mあります。積雪も考慮すると、大断面集成材で60cm以上が必要となるところです。そこで当方で構造的な工夫を施し、小断面による木組みにより実現させました。
また地元の杉や桧を8割程度使用し、兵庫県北部産材の可能性を引き出した設計です。性能を発揮するためには、地元大工職人の技術が大いに活躍されました。
小屋組の架構は、地元の杉4寸角を下弦材と中間材に配置し、最上部を8寸の材で3段のクロス合掌で構成しています。完成後にたわみ量を計測したところ、わずか1〜2mm程度(約1/5000)でした。
小屋組は外壁のバットレスと接合されて一体となり、建物を支えています。